海外に出ると、ふだん何気なく使っているSMS認証コードが届きにくくなることがあります。ログインや本人確認で番号宛のコードを待つしくみは、海外ではつまずきやすいポイントのひとつです。この記事では、出発前にSMS認証そのものに頼らなくて済むよう、認証アプリ(2段階認証アプリ)へ切り替えておく準備を、はじめての方にも分かりやすく整理します。
先に結論
- 多くのサービス(Google・Apple・主要なSNSやクラウドなど)は、SMSの代わりに認証アプリ(TOTP)でコードを受け取る設定に切り替えられる場合があります。アプリのコードは通信なしで生成でき、海外でも回線状況に左右されにくいのが利点です。
- ただし銀行・証券・クレジットカードなど一部のサービスはSMSや専用アプリが前提のことがあり、認証アプリに切り替えできない場合があります。その場合は日本のSMSを受け取る準備が別途必要です。
- 準備は出発前(日本で番号宛のコードを受け取れるうち)に済ませておくのが安心です。
※本記事は2026年6月時点の一般的な情報です。各サービスの対応状況は変わる場合があるため、最新は各社の公式案内をご確認ください。
なぜ海外ではSMS認証でつまずきやすいのか
SMS認証は「登録した電話番号にコードを送る」しくみです。海外では、契約状況やローミングの設定、現地回線の混雑などによって、コードがすぐ届かない・遅れて届くといったことが起こりえます。とくに長期の滞在や留学で日本の番号を解約・休止していると、そもそもコードを受け取れなくなることもあります。
そこで役立つのが、番号宛のSMSに依存しない認証アプリ(2段階認証アプリ)です。出発前に切り替えておけば、海外でログインのたびにSMSの到着を待つ不安を減らせます。
認証アプリ(TOTP)とは?SMS認証との違い
認証アプリは、一定時間ごとに変わる6桁前後のコード(ワンタイムパスワード)をスマホ内で生成するアプリです。代表的なものにGoogle Authenticator、Microsoft Authenticatorなどがあります。コードの生成自体は通信を使わないため、電波が弱い場所でもコードを表示できます。
| 項目 | SMS認証 | 認証アプリ(TOTP) |
|---|---|---|
| コードの受け取り方 | 電話番号宛のSMS | アプリ内で自動生成 |
| 海外での受け取りやすさ | 回線・契約状況に左右されやすい | 通信なしで生成でき左右されにくい |
| 番号の維持 | 原則必要 | 不要なことが多い |
| 主な注意点 | 番号変更・解約で受け取れなくなる | 機種変更時の移行設定が必要 |
ポイントは、認証アプリなら電話番号を維持していなくても本人確認コードを用意できるケースが多いことです。一方で、機種変更やスマホ紛失時に備えてバックアップコードの保管が大切になります。
出発前にやっておく切り替え手順
サービスごとに画面名は異なりますが、流れはおおむね共通です。日本にいるうちに進めておきましょう。
- 対象サービスを書き出す:メール、SNS、クラウド、ショッピングなど、海外でログインしそうなものをリスト化します。
- 各サービスの「セキュリティ」設定を開く:2段階認証や2要素認証の項目を探します。
- 認証アプリを追加する:表示されたQRコードを認証アプリで読み取り、表示されたコードを入力して登録します。
- バックアップコードを保存する:紙に控える、パスワード管理アプリに保存するなど、スマホとは別の場所にも残しておくと安心です。
- 動作を確認する:一度ログアウトして、認証アプリのコードでログインできるか試します。
はじめての設定は数分で終わることが多いですが、サービスの数が多いと時間がかかります。渡航直前ではなく、余裕を持って取りかかるのがおすすめです。
切り替えできないサービスもある(銀行・証券・クレカ)
注意したいのは、すべてのサービスが認証アプリに対応しているわけではない点です。とくに銀行・証券・クレジットカードなど金融系は、本人確認にSMSや専用アプリを使う前提になっていることがあり、認証アプリへ切り替えできない場合があります。この場合は、海外でも日本のSMSを受け取れるように別の準備が必要です。
金融サービスを海外で使う予定がある方は、SMSの受け取り方や事前準備をまとめた海外で日本のSMS認証を受け取るには?銀行・証券・クレカで困らないための準備もあわせてご確認ください。認証アプリに切り替えられるものはアプリへ、切り替えられないものはSMSの準備で、と使い分けるのが現実的です。
Bloomyのデータ専用eSIMでできること・できないこと
海外での通信手段として、Bloomy eSIMのようなデータ専用eSIMを使う方も多いと思います。前提として、Bloomyのプランは基本的にデータ通信専用です。電話番号宛のSMSを受け取る用途には使えません。一方で、次のような場面ではデータ通信が役立ちます。
- 認証アプリやアプリのログイン画面を開く(コード生成自体は通信不要ですが、ログイン操作にはデータが必要です)
- アプリ内通知やプッシュ型の承認(対応サービスの場合)を受け取る
- LINEやWhatsAppなどのアプリ通話・連絡(データ通信が使える環境で利用できる場合があります)
つまり、「認証アプリで本人確認の準備をしておく+データ通信はeSIMで用意する」を組み合わせると、海外でのログインまわりの不安を減らしやすくなります。番号宛のSMSや音声通話が必要な場合は、データ専用eSIMとは別に、現地SIMや番号付きプランなどの手段もあわせてご確認ください。
つまずきやすいポイントと対処
機種変更・スマホ紛失に備える
認証アプリは端末内でコードを作るため、機種変更や紛失で移行の準備をしていないとログインできなくなることがあります。各サービスのバックアップコードを保管し、認証アプリ側の移行・バックアップ機能も確認しておきましょう。
時刻のズレでコードがはじかれる
認証アプリのコードは時刻をもとに作られるため、端末の時刻が大きくずれていると、正しいコードでも認証に失敗することがあります。スマホの時刻設定を「自動」にしておくと安心です。
すべてを切り替えようとして直前に慌てる
サービスが多いとすべて出発前に終わらせるのは大変です。金融・メール・よく使うアプリなど優先度の高いものから進めると、抜け漏れを防ぎやすくなります。
渡航前の準備をまとめて確認したい方へ
渡航先での通信は、データ容量や利用日数、対応する国・地域によって選び方が変わります。Bloomy eSIMの比較ページから、国名・データ容量・利用日数に合わせてプランを探せます。実際に選べるプランや利用条件は国・地域によって異なる場合があるため、購入前に最新の表示をご確認ください。設定や使い方でつまずいたときはよくある質問も役立ちます。電話番号・SMSまわりのテーマは電話番号・SMSの記事一覧からも確認できます。
まとめ
海外でSMS認証に振り回されないコツは、出発前に「認証アプリへ切り替えられるものは切り替えておく」ことです。番号宛のSMSに依存しないぶん、海外での回線状況に左右されにくくなります。ただし銀行・証券・クレジットカードなど切り替えできないサービスもあるため、その分はSMSを受け取る準備で補い、用途に応じて使い分けましょう。通信はデータ専用eSIMで用意し、認証は事前準備で。これだけで、海外でのログインまわりの小さな不安をだいぶ減らせます。

