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データ専用eSIMと日本のSIMを併用|通話とデータの使い分け設定

最終更新日:2026年8月25日(記載内容は2026年8月時点の情報です)

海外に着いてから「日本の番号あての電話はどうなるのだろう」「データ専用eSIMを入れたら、今の SIM は抜いた方がいいのかな」と迷う方は多いものです。結論から書くと、デュアルSIMに対応した端末なら、日本のSIMを番号(着信)用として残したまま、インターネット通信だけをデータ専用eSIMに任せる「使い分け」ができます。この記事では、出発前に済ませておく準備と、現地での切り替えを、iPhone・Androidそれぞれの画面に沿って順番に整理します。

この記事でわかること
  • 番号は日本のSIM、通信はeSIMに分けられる
  • 出発前に済ませる準備は3つ
  • 日本のSIM側のデータローミングは基本オフ
  • アプリ通話はデータ専用でも通常どおり使える
  • つながらない時に見る順番

結論:1台で「番号は日本のSIM・通信はeSIM」に分けられます

デュアルSIM(物理SIMとeSIM、またはeSIM2枚)に対応した端末であれば、回線ごとに役割を決めて使えます。日本のSIMは電話番号を持ったまま待ち受けに使い、地図・検索・SNS・アプリ通話といった通信は、渡航先で使うデータ専用eSIMに担当させる、という分け方です。

ポイントは「どちらか一方を選ぶ」ではなく「役割を決める」こと。日本のSIM側のデータ通信(ローミング)をオフにしておけば、通信はeSIM側だけを通ります。番号は生かしつつ、海外での通信費は渡航先向けのプランでまかなえる、という形です。

まずはお使いの端末がeSIMとデュアルSIMに対応しているかの確認から始めると安心です。対応状況はeSIM対応端末の確認ページで調べられます。なお、キャリアで購入した端末はSIMロックの状態によって他社回線が使えない場合があるため、あわせてご確認ください。

どちらの回線で何ができるのか(役割の一覧)

先に、2つの回線でできることを整理しておきます。ここを押さえておくと、設定で迷いにくくなります。

やりたいこと 日本のSIM(番号あり) データ専用eSIM
電話番号での発着信(音声通話) ご契約の国際ローミング条件によって可否・料金が異なります できません
電話番号あてのSMSの送受信 ご契約の条件によります できません
インターネット通信(地図・検索・SNS・ブラウザ) 可能ですが海外では通信料の扱いに注意 できます(この用途が主役)
LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話 通信さえあれば可能 できます(データ通信を使う通話のため)
テザリング ご契約によります 可否はプランによって異なります

ここで誤解されやすいのが「データ専用=通話が一切できない」という受け取り方です。実際には、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)とSMSだけです。相手も同じアプリを使っていれば、音声もビデオ通話も普段と同じ感覚で使えます。

データ専用eSIMそのものの考え方をもう少し詳しく知りたい方は、データ専用eSIMとは?通話・SMSとの違いをやさしく解説を先に読んでおくと、この記事の設定の意味がつかみやすくなります。

出発前にやっておく3つの準備

現地に着いてから慌てないために、日本にいるうちに済ませておきたいことは3つです。

1. 端末の対応とSIMロックを確認する

eSIMに対応していること、デュアルSIMとして2回線を同時に待ち受けできること、そしてSIMロックがかかっていないことを確認します。ここが整っていないと、あとの設定が進みません。

2. 渡航先のプランを選び、設定リンクからインストールする

渡航先・データ容量・利用日数からプランを選びます。国や容量ごとの選択肢はeSIM比較ページで確認できます。購入後は、届いた設定リンクを1タップすると画面の案内に沿ってeSIMが追加されます。読み取り作業は不要で、うまく進まない場合の代替手段としてQRコードや手動入力が用意されています。手順の詳細は設定ガイドにまとめています。

インストールは日本にいるうちに、通信が安定している場所で済ませておくのがおすすめです。ただし、回線を有効にするタイミング(現地到着後にオンにするなど)はプランによって案内が異なるため、購入時の案内をご確認ください。

3. 回線の役割を決めておく

「データ=eSIM」「音声(番号)=日本のSIM」「日本のSIM側のデータローミングはオフ」。この3点を出発前に設定しておけば、現地では回線をオンにするだけで使い始められます。次の章から、端末別に見ていきます。

知っておきたいこと

日本のSIM側のデータローミングをオンにしたままだと、意図しない通信が発生することがあります。海外での通信料や着信の扱いはご契約内容によって異なるため、出発前にご契約中の事業者の案内をご確認ください。

iPhoneでの使い分け設定

結論として、iPhoneでは「モバイルデータ通信の回線」をeSIMに、「デフォルトの音声回線」を日本のSIMにして、日本のSIM側のデータローミングをオフにすれば準備は完了です。以下は代表的な流れで、iOSのバージョンによって項目名や並びが異なる場合があります。

通信に使う回線を選ぶ

「設定」→「モバイル通信」を開くと、追加した回線の一覧が表示されます。「モバイルデータ通信」の項目で、渡航先で使うeSIMを選びます。ここが日本のSIMのままだと、海外でも日本のSIM側で通信しようとしてしまうため、忘れずに切り替えます。

あわせて「モバイルデータ通信の切替を許可」はオフにしておくと、eSIMの電波が弱いときに自動で日本のSIMへ通信が移ってしまうことを避けられます。

音声通話に使う回線を決める

同じ画面の「デフォルトの音声回線」で日本のSIMを選んでおくと、電話は今までどおり日本の番号側で扱われます。着信できるかどうか、料金がどうなるかはご契約の国際ローミング条件によりますので、必要な方は事前に確認しておくと安心です。

日本のSIMのデータローミングをオフにする

「モバイル通信」で日本のSIMをタップし、「データローミング」をオフにします。これで通信はeSIM側だけを通ります。逆に、渡航先で使うeSIM側は、プランの案内に沿ってデータローミングをオンにする必要がある場合があります。

iMessageとFaceTime、アプリ通話について

iMessageやFaceTimeは、どのアドレス・番号で送受信するかを「設定」から選べます。番号でのSMSが使えない状況では、Apple IDのメールアドレスやアプリ通話を主な連絡手段にしておくと、家族や同行者とのやり取りが途切れにくくなります。LINEやWhatsAppの通話は、データ専用eSIMの通信でそのまま使えます。

Androidでの使い分け設定

Androidも考え方は同じで、SIMごとに「通話用」「データ用」を割り当てます。メーカーやOSのバージョンで名称が変わるため、近い言葉を探してください。

SIMの役割を割り当てる

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(または「SIMカードとモバイルネットワーク」)を開くと、回線ごとの設定が並んでいます。「モバイルデータ」に渡航先のeSIMを、「通話」に日本のSIMを指定します。機種によっては「優先SIM」「デフォルトのSIM」といった表記になっています。

ローミングと自動切り替えを整える

日本のSIMを選び、ローミングをオフにします。あわせて「モバイルデータの自動切り替え」に相当する項目があればオフにしておくと、意図しない回線で通信することを防げます。現地で電波をつかめない場合は、ネットワークを手動で選択できる機種もあります。

設定後は、機内モードを一度オン・オフすると回線が読み込み直されることがあります。うまくいかない場合は、端末の再起動も落ち着いた対処のひとつです。

この使い分けが向いている人・向いていない人

すべての人に最適な方法ではありません。正直なところ、次のように分かれます。

向いている人

  • 日本の番号あての着信を、旅行中も受けられる状態にしておきたい方
  • 仕事や家族の連絡で、番号を止めたくない短期滞在・出張の方
  • 通信費は渡航先向けプランで抑えつつ、番号は残したい方
  • 連絡はLINEなどのアプリ通話が中心の方

向いていない(別の方法も検討したい)人

  • 現地の店舗予約や配車・銀行手続きなどで、現地の電話番号が必要になる方
  • 電話番号あてのSMSを日常的に受け取る必要がある方(受信可否と料金はご契約により異なります)
  • デュアルSIMに対応していない端末をお使いの方
  • 長期滞在で、現地の番号を持った方が生活しやすい方

後者に当てはまる場合は、現地SIMや電話番号が付いたプランなど、別の手段もあわせて検討すると安心です。必要な条件は国や事業者によって異なるため、渡航先の最新情報をご確認ください。

現地でつながらない時に確認する順番

結論として、多くは「回線がオンになっていない」「データに使う回線の選択が違う」のどちらかです。慌てずに上から確認してみてください。

  1. 機内モードがオフになっているか
  2. eSIMの回線がオン(有効)になっているか
  3. モバイルデータ通信に使う回線が、渡航先のeSIMになっているか
  4. eSIM側のデータローミングが、案内どおりの設定になっているか
  5. 日本のSIM側のデータローミングがオフのままか
  6. 機内モードのオン・オフ、または端末の再起動を試す
  7. それでも変わらなければ、ネットワークの手動選択を試す

症状ごとの詳しい対処はつながらない時の対処ページにまとめています。到着直後は電波をつかむまで少し時間がかかることもあるため、数分待ってから確認するのも有効です。

データ専用でも、連絡手段はひととおり整えられます

データ専用eSIMで使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)とSMSです。一方で、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話はデータ通信を使うため、通常どおり利用できます。出発前に、よく連絡する相手とアプリでつながっているかを確認しておくと、現地での不安がぐっと減ります。

また、日本のSIMを番号用に残しておけば、着信の扱いはご契約の条件次第で維持できます。「番号は生かす、通信はeSIM」という組み合わせは、短期の旅行や出張と相性のよい考え方です。

まとめ:出発前の設定は5分、現地では回線をオンにするだけ

やることは多くありません。端末の対応を確認し、渡航先のプランを選んで設定リンクを1タップ、あとは「データ=eSIM/音声=日本のSIM/日本のSIMのローミングはオフ」を決めておく。この準備さえ済ませておけば、現地では回線をオンにするだけで使い始められます。

渡航先が決まっている方は、eSIM比較ページから国名・データ容量・利用日数に合わせてプランを探せます。設定や購入前の疑問はよくあるご質問もあわせてご覧ください。

プラン内容・料金・利用条件は変更される場合があります。本記事の内容は2026年8月時点の一般的な流れをまとめたもので、端末やOSのバージョンによって設定項目の名称が異なることがあります。海外での着信や通信の扱いはご契約中の事業者の条件によりますので、購入前・渡航前に最新の表示と公式の案内をご確認ください。

よくある質問

日本のSIMを入れたまま、データ専用eSIMを使っても問題ありませんか?
デュアルSIMに対応した端末であれば、2つの回線を同時に持たせて役割を分けられます。日本のSIMは番号(着信)用として残し、通信は渡航先のデータ専用eSIMに任せる形が使いやすいです。その際は日本のSIM側のデータローミングをオフにし、モバイルデータ通信に使う回線をeSIMに指定してください。海外での着信可否や料金はご契約内容によって異なるため、出発前にご確認ください。
データ専用eSIMにすると、LINEの通話もできなくなりますか?
いいえ。LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話は、データ通信を使う通話のため通常どおり利用できます。使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)と、電話番号あてのSMSだけです。連絡がアプリ中心の方であれば、データ専用でも普段に近い感覚で音声・ビデオ通話が使えます。
データローミングはオンとオフ、どちらにすればいいですか?
日本のSIM側は基本オフ、渡航先で使うeSIM側はプランの案内に沿って設定するのが分かりやすい形です。日本のSIMをオフにしておくことで、通信はeSIM側だけを通り、意図しない通信を避けられます。eSIM側はオンにする必要がある場合があるため、購入時の案内をご確認ください。設定後につながらない時は、機内モードのオン・オフや再起動もお試しください。