最終更新日:2026年8月
海外で使うeSIMを調べていると、「データ専用」という言葉をよく見かけます。ここで多くの方がつまずくのが、「データ専用だと、LINEの無料通話もできなくなるのでは?」という不安です。家族や友人との連絡をLINEに頼っている場合、ここがはっきりしないままだと、出発前の準備がなかなか進みません。結論から言うと、データ専用eSIMでもLINEの無料通話・ビデオ通話は通常どおり使えます。使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)と、電話番号あてのSMSだけです。この記事では、その理由と実際に使うときの注意点、つながりにくいときの見直し方、出発前の準備までを順番に整理します。
この記事でわかること
- LINEの無料通話は使える
- 使えないのは番号通話とSMSだけ
- ビデオ通話はデータ消費が多め
- つながらないときの見直し手順
- 出発前に準備しておくこと
データ専用eSIMでも、LINE通話は使えます
結論として、LINEの無料通話もビデオ通話も、データ専用eSIMで通常どおり利用できます。理由はシンプルで、LINEの通話は電話回線ではなくデータ通信(インターネット)を使ってつながる仕組みだからです。データ通信さえできていれば、通話機能もそのまま動きます。
同じ仕組みのため、WhatsApp、Facebook Messenger、FaceTime、Zoomなどのアプリ通話も同様に使えます。一方で、090や080から始まる電話番号での発着信(音声通話)と、電話番号あてのSMSの送受信は、データ専用eSIMでは行えません。「通話ができない」と一言でまとめられてしまうことがありますが、実際に使えないのはこの2つだけ、と考えると分かりやすいはずです。
データ専用eSIMの仕組みそのものや、通話・SMSとの違いを基本から知りたい方は、データ専用eSIMとは?通話・SMSとの違いをやさしく解説もあわせてご覧ください。この記事は、その中でも「LINE通話」という具体的な場面にしぼって掘り下げた内容です。
使えるもの・使えないものを表で整理
先に全体像を見ておくと、出発前の判断がしやすくなります。データ専用eSIMを使っているときの、連絡手段ごとの可否をまとめました。
| 連絡手段 |
データ専用eSIMでの可否 |
補足 |
| LINEの無料通話(音声) |
使える |
データ通信でつながるため |
| LINEのビデオ通話 |
使える |
音声通話よりデータ消費は多め |
| LINEのトーク・写真送信 |
使える |
通常どおり利用できます |
| WhatsApp・Messengerの通話 |
使える |
アプリ通話は同じ仕組み |
| FaceTime(音声・ビデオ) |
使える |
Apple IDでの利用が前提 |
| 電話番号での発着信(音声通話) |
使えない |
番号が付かないプランのため |
| 電話番号あてのSMS送受信 |
使えない |
別の手段の検討が必要 |
知っておきたいこと
銀行・決済・一部のWebサービスなどで、電話番号あてのSMSによる認証が求められる場合があります。データ専用eSIMではそのSMSは受け取れないため、日本の電話番号を残しておく方法や、アプリ認証への切り替えが使えるかを、出発前に各サービスの公式案内でご確認ください。条件はサービスごとに異なり、変更されることもあります。詳しくは電話番号・SMSに関する記事一覧も参考になります。
LINE通話はデータをどのくらい使う?
先に結論を書くと、音声通話は比較的軽く、ビデオ通話は重め、というのが基本の考え方です。正確な消費量はアプリの設定・画質・通信環境によって変わるため、数字を一つに決めつけない方が安全です。目安として、傾向を並べると次のようになります。
| 使い方 |
データ消費の傾向 |
旅行中の付き合い方 |
| トーク・写真のやりとり |
軽い |
気にせず使いやすい |
| LINE音声通話 |
やや軽い |
移動中の短い連絡に向く |
| LINEビデオ通話 |
重め |
宿のWi-Fiと併用すると安心 |
| 動画視聴・地図の長時間表示 |
重い |
容量を大きく使いやすい部分 |
旅行中にデータを使い切ってしまう原因は、通話そのものよりも、動画視聴や地図アプリの長時間利用であることが少なくありません。家族との連絡をLINEの音声通話中心にしておくと、容量の見通しが立てやすくなります。長話やビデオ通話は、宿に戻ってからWi-Fiにつないで行う、という使い分けもおすすめです。
LINE通話が途切れる・つながらないときの見直し方
通話が不安定なとき、多くは端末側の設定か、その場の電波状況が原因です。慌てて再購入する前に、次の順番で確認してみてください。
- データ通信そのものが使えているか確認する:ブラウザでWebページが開くかを試します。開かない場合は通話以前に回線側の設定を見直します。
- 使用する回線が正しく選ばれているか:複数の回線が入っている端末では、モバイルデータ通信に使う回線が意図した方になっているかを確認します。
- データローミングの設定:プランによってはオンにする必要があります。購入時の案内に沿って設定してください。
- 機内モードのオン・オフを一度切り替える:electricな不調ではなく、単純に電波をつかみ直すだけで安定することがあります。
- 低データモード・省電力モードを見直す:これらがオンだと、通話品質が抑えられる場合があります。
- 残りのデータ容量を確認する:使い切っていると通信が止まります。
- 場所と時間帯を変えてみる:地下・建物の奥・混雑した観光地では、電波が弱くなったり混み合ったりします。
通信品質は、現地の回線状況・エリア・時間帯の混雑によって変わります。同じ場所でも時間帯で体感が変わることがあるため、通話が重いと感じたらビデオを切って音声だけにする、という切り替えも役立ちます。手順をもう少し詳しく確認したい方はつながらないときの対処ページを、初期設定を見直したい方は設定ガイドをご覧ください。
この使い方が向いている人・そうでない人
正直に整理しておくと、購入後の「思っていたのと違った」を減らせます。
| 向いている人 |
別の手段もあわせて検討したい人 |
| 家族・友人との連絡がLINE中心の方 |
現地のお店やホテルに電話番号でかける予定がある方 |
| 旅行・出張・短期滞在で、通信費を抑えたい方 |
電話番号あてのSMS認証を海外で受け取る必要がある方 |
| 地図・翻訳・SNSなどデータ通信が中心の方 |
日本の番号への着信を海外でも受けたい方 |
| 留学や長期滞在の到着直後、まず通信を確保したい方 |
仕事で番号あての連絡が欠かせない方 |
右側にあてはまる場合でも、データ専用eSIMが使えないわけではありません。日本の回線を残したまま、データ通信だけをeSIMに任せる、といった組み合わせで解決できることもあります。ご自身の契約内容は、出発前にご利用中の通信会社の案内でご確認ください。
出発前にやっておきたい準備
準備は大きく3つです。どれも出発前の落ち着いた時間にできます。
1. 端末がeSIMに対応しているか確認する
まずはここからです。対応状況はeSIM対応端末の確認ページでチェックできます。SIMロックがかかっている端末では利用できない場合があるため、あわせて確認しておくと安心です。
2. 出発前にeSIMを入れておく
Bloomyでは、届いた設定リンクを1タップするだけでインストールが進みます。画面の案内に沿ってeSIMを追加し、現地に着いてから回線をオンにする流れが基本です。日本にいるうちに追加まで済ませておくと、到着後にWi-Fiを探す必要がありません。有効化のタイミングはプランによって異なる場合があるため、購入時の案内をご確認ください。
3. 連絡手段をLINEに揃えておく
海外にいる間は電話番号での通話が使えないため、家族や職場に「連絡はLINEでお願いします」と先に伝えておくと、行き違いが起きにくくなります。緊急時の連絡先も、LINEでつながる相手を一人決めておくと落ち着いて過ごせます。
プランを選ぶときの考え方
LINE通話が中心なら、極端に大きな容量を選ばなくても足りることが多い、というのが目安です。選ぶときは、渡航先・利用日数・1日あたりどのくらい使いそうか、の3点で考えると迷いにくくなります。動画視聴や地図の長時間利用が多い方は、少し余裕を持たせておくと安心です。
渡航先で選べるプランは、eSIM比較ページから国名・データ容量・利用日数に合わせて探せます。滞在が長く、容量を気にせず使いたい方は無制限プランのページも選択肢になりますが、無制限でも公平利用ポリシーや一定利用後の速度制限、テザリングの可否がプランごとに設定される場合があります。購入前に条件をご確認ください。
プランの内容・料金・対応国は変更される場合があるため、最新の表示は比較ページでご確認いただくのが確実です。購入手順や支払いについての疑問はよくある質問にもまとめています。
まとめ
データ専用eSIMでも、LINEの無料通話とビデオ通話は通常どおり使えます。使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)と電話番号あてのSMSの2つだけです。ここさえ整理できていれば、海外での連絡手段に大きな不安は残りません。
次にすることは、端末のeSIM対応を確認し、渡航先と日数に合うプランを見ておくこと。番号あてのSMS認証が必要そうな方だけ、出発前に別の手段をあわせて確認しておけば、準備はほぼ整います。比較ページから、渡航先に合うプランを探してみてください。
※本記事の内容は2026年8月時点の情報です。プラン内容・料金・対応国・利用条件は変更される場合があります。購入前に最新の表示をご確認ください。
よくある質問
データ専用eSIMでLINEの無料通話はできますか?
できます。LINEの通話は電話回線ではなくデータ通信を使ってつながるため、データ専用eSIMでも音声通話・ビデオ通話ともに通常どおり利用できます。使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)と、電話番号あてのSMSだけです。WhatsAppやMessenger、FaceTimeなどのアプリ通話も同じ仕組みで利用できます。
LINEのビデオ通話はデータをたくさん使いますか?
音声通話に比べると多めです。正確な消費量は画質やアプリの設定、通信環境によって変わるため一概には言えませんが、長めのビデオ通話は宿のWi-Fiと併用すると容量の見通しが立てやすくなります。移動中の短い連絡は音声通話にする、といった使い分けもおすすめです。
海外でSMSの認証コードは受け取れますか?
データ専用eSIMでは、電話番号あてのSMSは受け取れません。銀行や一部のWebサービスでSMS認証が必要な場合は、日本の電話番号を残しておく方法や、アプリ認証に切り替えられるかを出発前にご確認ください。条件は各サービスで異なり変更される場合があるため、公式の案内での確認をおすすめします。
LINE通話が途切れるときはどうすればよいですか?
まずブラウザでWebページが開くかを確認し、データ通信自体が使えているかを切り分けます。そのうえで、使用する回線の選択、データローミング設定、低データモードのオン・オフ、残りのデータ容量を順に見直してください。通信品質は現地のエリアや時間帯の混雑にも左右されるため、場所を変えて試すのも有効です。