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海外でスマホをそのまま使うと高額請求?回避する設定と通信手段

最終更新日:2026年6月

海外に着いてスマホの電源を入れ、いつもどおりに使い始めると、知らないうちに高額な通信料が発生してしまうことがあります。いわゆる「パケ死」です。結論から言うと、出発前にデータローミングをOFFにしておけば、意図しない海外での通信課金はしっかり防げます。そのうえで現地でも地図や翻訳などを使いたいなら、海外用のeSIMやWi-Fiといった通信手段を別に用意しておくのが安心です。

「設定の言葉がよく分からない」「気づいたら高額請求という話を聞いて不安」という方も多いと思います。まず、なぜ高額になるのかという仕組みをやさしく説明します。次にiPhoneとAndroidそれぞれの設定手順を紹介し、最後に現地で安全にネットを使う方法をまとめました。専門的な知識がなくても、読み終えるころには「自分は何をすればいいか」が分かるようにしています。

この記事でわかること
  • 海外で高額請求になる仕組み
  • データローミングOFFの手順
  • 機内モードとの違いと使い分け
  • 現地で安全にネットを使う方法
  • eSIMが向く人・別手段が向く人

そもそもなぜ海外で高額請求になるの?

結論として、原因は「日本のプランのまま海外の回線を借りて通信してしまう」ことにあります。日本でいつも使っている料金プランは、基本的に日本国内での通信を前提にしています。海外でそのままスマホを使うと現地の通信会社の回線を借りて通信することになり、これをデータローミング(国際ローミング)と呼びます。

このローミングは、日本国内の通信とは料金体系が別です。何も設定せずに地図アプリや動画、アプリの自動更新などが動くと、データ量に応じて料金が積み上がります。結果として想定外の金額になってしまうことがあります。これが「パケ死」と呼ばれる状態です。海外向けの従量課金は単価が高くなる場合もあります。日本にいるときと同じ感覚で使ってしまうことが、見えにくい落とし穴になっています。

海外パケット定額が用意されていることもありますが、対象国・条件・1日の料金は契約によって異なります。自分のプランが海外でどう課金されるのかは、出発前にご自身の通信会社の最新情報で確認しておくと安心です。

気づかないうちに通信してしまう例

  • 到着直後に地図やSNSを開いて現在地や乗り換えを確認する
  • アプリやOSが自動でバックグラウンド更新・ダウンロードする
  • 写真や動画がiCloudやGoogleフォトなどのクラウドに自動アップロードされる
  • メールやメッセージアプリが新着を受信し続け、画像や動画も自動でダウンロードされる
  • 音楽・動画アプリがオフライン再生のつもりでも通信している

自分では「少ししか触っていない」つもりでも、こうした自動通信が裏側で積み重なります。これが、海外での請求が読みにくい大きな理由です。旅行中に撮った写真がそのまま海外回線で同期されると、思わぬ通信量になることもあります。だからこそ、使い始める前に設定で通信を止めておくことが、いちばん確実な対策になります。

乗り継ぎ地や着陸直後も要注意

空港に着いて電源を入れた瞬間や乗り継ぎで立ち寄った国でも、ローミングが有効なままだと通信が始まります。「目的地に着いてから設定しよう」と考えていると、乗り継ぎの数時間で自動通信が走っていた、ということも起こり得ます。

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一番大事な設定:データローミングをOFFにする

高額請求を防ぐうえで、まず確実にやっておきたいのがデータローミングのOFFです。これをOFFにすると、海外で現地回線を使ったデータ通信が行われなくなり、意図しない課金を防げます。出発前にまだ日本にいるうちに設定しておくと、到着直後の「うっかり通信」も避けられて安心です。現地に着いてからでは遅いこともあります。前日までに自宅で済ませておくと、設定し忘れや押し間違いも減らせます。

iPhoneの場合

  1. 「設定」を開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「通信のオプション」を開く
  4. 「データローミング」をOFFにする

複数の回線を入れている場合は、どの回線のローミングをOFFにしたかを確認しておきましょう。使っていない回線の「モバイルデータ通信」自体をOFFにしておくと、より安心です。

Androidの場合

機種やメーカーによって名称が少し異なりますが、おおむね次の流れです。

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」または「接続」を開く
  3. 「モバイルネットワーク」(SIM)を選ぶ
  4. 「データローミング」(ローミング)をOFFにする

見つからないときは、設定内の検索窓に「ローミング」と入力すると早く探せます。クイック設定に切り替えが出る機種もあります。デュアルSIMで複数の回線を使っている場合は、回線ごとにローミング設定があることが多いので、それぞれ確認してください。

表示名や階層はお使いの端末によって変わることがあります。設定項目の探し方や、お使いの端末がeSIMに対応しているかどうかが不安な場合は、対応端末の確認ページや設定ガイドもあわせてご覧ください。

現地に着いてからの確認

到着後は、画面上部に表示される通信事業者名や通信アイコンを見て、意図せず現地のキャリア回線につながっていないかを確かめておくと安心です。

ローミング設定のオン/オフ手順|回線ごとに確認するポイント

設定場所はモバイル通信(モバイルネットワーク)の中にあるデータローミングです。回線が複数ある端末では、回線ごとにこのスイッチを持っています。画面上部で回線を選んでから操作するため、今どの回線を触っているかを確かめてから切り替えてください。

回線に名前を付けておく

回線が2つ以上あると、設定画面に「主回線」「副回線」のような表示が並び、どれがどれか分かりにくくなります。iPhoneは回線ごとにラベルを変更でき、Androidも多くの機種でSIMの名前を編集できます。「日本の回線」「旅行用eSIM」のように用途が分かる名前にしておくと、現地で切り替えを間違えにくくなります。小さな工夫ですが、慣れない海外で焦らないための効果は大きいです。

ローミングOFF・モバイルデータOFF・機内モードの違い

この3つは似ているようで効き方が違います。通信を止めたつもりが止まっていなかった、必要な通信まで止まって困った、という行き違いを防ぐために整理しておきます。

設定 止まるもの 使えるもの 向いている場面
データローミングをオフ その回線の海外でのデータ通信 Wi-Fi、他の回線の通信 元の回線を残しつつ課金を避けたいとき
モバイルデータ通信をオフ その回線のデータ通信全般 Wi-Fi 国内・海外を問わずデータを使いたくないとき
機内モードをオン モバイル通信全般(Wi-Fi・Bluetoothも一度オフ) 機内モードのままWi-Fiだけ個別にオンにできる 離着陸時に確実に通信を止めたいとき

機内モードのままでは専用eSIMも使えません。現地でデータ通信をするなら、機内モードを解除して使う回線だけをオンにします。通話やSMSの扱い、ローミング時の課金条件は事業者ごとに違うため、契約先の最新の案内で確認しておくと安心です。

出発前から帰国後までのチェック

出発直前にまとめてやろうとすると抜けが出やすいので、タイミングごとに分けておくと落ち着いて準備できます。

タイミング やること ねらい
渡航の数日前 海外での通信手段を決める⁠(契約中のローミング/専用eSIM/Wi-Fi)。端末のeSIM対応も確認 現地で迷わないよう役割を決めておく
出発の前日まで 専用eSIMを使うなら、日本にいるうちに設定を済ませておく 電波の安定した環境で準備を終える
出発当日(空港) アプリの自動更新・写真の自動バックアップを一時的にオフ 意図しない大きな通信を防ぐ
離陸前 データ通信に使わない回線のデータローミングをオフ 元の回線での不意の課金を避ける
現地到着後 使う回線をオンにし、画面上部の回線表示とデータ通信の可否を確認 意図した回線で通信できているか確かめる
帰国後 データ通信に使う回線を元に戻し、使い終わったeSIMの回線をオフ。自動更新・バックアップも元に戻す 帰国後の通信を普段どおりに戻す

特に効きやすいのは、自動更新と自動バックアップの一時オフです。写真や動画のバックアップは1回で数百MB〜数GB動くこともあり、旅行中の通信量としては大きな割合になります。帰国後は翌月の請求明細に心当たりのないローミング利用がないかを見ておくと、次の渡航に向けた見直しにもつながります。帰国後の戻し方は帰国後にeSIMから日本の主回線へ戻す手順にまとめています。

よくある「うっかり」と防ぎ方

  • 専用eSIMを入れたのに元の回線で通信していた⁠:「モバイルデータ通信に使う回線」が元の回線のままのケースです。現地に着いたら、画面上部の回線表示とデータ通信に選ばれている回線を確認してください。
  • 両方の回線でデータローミングがオンだった⁠:回線ごとに設定があると気づかないまま起こります。使わない回線のローミングはオフにしておくと分かりやすい形です。
  • 専用eSIMのローミングまでオフにしてつながらなくなった⁠:渡航先用eSIMは現地回線に接続する仕組み上、ローミングをオンにする必要がある場合があります。オフにするのは「使わない回線」だけと覚えておくと迷いません。
  • 機内モードを解除したら両方の回線が動き出した⁠:解除すると端末内のすべての回線が同時に電波を探します。離陸前に使わない回線のローミングをオフにしておくのは、この場面への備えでもあります。

データローミングOFFだけで足りる?あわせて見直したい点

データローミングのOFFが課金対策の中心です。ただ出発前にいくつか見直しておくと、安全度はさらに上がります。難しい操作ではなく、いつもの設定を少し整えるだけです。

  • アプリの自動更新・自動ダウンロードを一時的にオフにしておく(OS・アプリの大きな更新は通信量が多くなりがちです)
  • 写真・動画の自動バックアップを「Wi-Fi接続時のみ」に設定する
  • 動画・SNSアプリの自動再生をオフにして、気づかないうちに通信量がふくらむのを抑える
  • 使う予定の地図や翻訳は、可能ならオフライン用データを日本で先にダウンロードしておく
  • 日本の回線を一切使いたくない場合は、モバイルデータ通信そのものもOFFにする

こうした下準備をしておくと、現地で通信手段を使うときもデータの減りがゆるやかになり、容量の心配を減らせます。通信量を抑える具体的な設定はスマホの通信節約に関する記事にもまとめています。

機内モードとの違いは?どう使い分ける

「機内モードにしておけば安全では?」と考える方も多いです。結論から言うと、機内モードでも課金は防げますが、普段使いには少し不便な面があります。機内モードは、モバイル通信・Wi-Fi・Bluetoothなどの無線通信をまとめて止める機能です。確かに通信が止まるので課金は防げますが、そのままだとWi-Fiも切れるため、ホテルやカフェの無料Wi-Fiを使いたいときに毎回オンに戻す手間がかかります。現地でうっかり解除したとたんに通信が始まる場合もあるため、確実さではデータローミング自体をOFFにしておくほうが上です。

知っておきたいこと

機内モードをオンにした後、Wi-Fiだけを手動でオンに戻せば、海外でのモバイル課金を避けつつ無料Wi-Fiは使えます。ただしWi-Fiが無い場所ではネットにつながらないため、移動中や屋外でも地図・翻訳・連絡を使いたい人は、後述のeSIMなど別の通信手段を用意しておくと安心です。

設定 海外課金 Wi-Fi利用 向いている人
データローミングOFF 防げる 使える Wi-Fi+別の通信手段を使う人
機内モード 防げる 手動でONなら可 ネットをほぼ使わない人
そのまま使う 課金される 使える 海外用の定額プランに加入済みの人のみ

普段使いとの相性で選ぶなら、データローミングOFF+現地用の通信手段の組み合わせが、課金を止めつつネットも使えてバランスが良い形です。なおデータローミングをOFFにしても、電話番号での通話やSMSは別の仕組みです。着信に応答したり国際SMSを受け取ったりすると、料金が発生する場合があります。心配な方は、必要な範囲を各キャリアの公式案内で確認しておくと安心です。

機内モードとWi-Fiだけで乗り切れる?限界と準備

2〜3日ほどの短期滞在で行動範囲がホテルと観光地の往復に近いなら、機内モードとWi-Fiだけでも現実的です。通信費がかからず、SIMの購入や契約も要りません。eSIM非対応の端末やSIMロックのある端末でも使えます。切り替えはiPhoneならコントロールセンター、Androidならクイック設定パネルから数秒で済みます。端末によっては、機内モード中のWi-Fiオンを次回以降も覚えています。

移動中は地図も連絡も使えない

弱点は、Wi-Fiのない時間は何もできないことです。道に迷っても地図を開けず、集合時間に遅れそうでも連絡できません。配車アプリも呼べません。土地勘のない街や夜間の移動では、安全面の不安にもつながります。場面ごとのつながりやすさは次のようなイメージです。

場面 Wi-Fiの見込み 困りやすいこと
到着した空港 使えることが多いが、登録や時間制限がある場合も ホテルまでの経路確認・送迎との連絡
空港から市内への移動 期待しにくい 乗り換えの確認・遅延時の連絡
街歩き・観光地 カフェや施設内に限られる 地図・店の検索・翻訳
レストラン・カフェ 店舗による 会計前後の決済アプリ・レビュー確認
ホテル 使えることが多いが、混雑時は遅くなることも ビデオ通話・大きなファイルの送受信

Wi-Fiの有無や品質は国・施設・時間帯で大きく変わります。あくまで目安として見てください。

フリーWi-Fiの安全面

誰でも接続できるフリーWi-Fiには、通信が暗号化されていないものや、正規を装った偽のアクセスポイントが紛れている場合があります。接続中はクレジットカード情報の入力やネットバンキングへのログインを控えるのが無難です。「既知のネットワークへの自動接続」をオフにする、アドレスが「https」で始まるかを見る、といった基本も役立ちます。VPNの考え方はIP・VPNに関する記事で整理しています。

電話番号あてのSMSや着信は受け取れない

機内モード中は、電話番号での発着信とSMSの送受信ができません。日本のサービスのワンタイムコードがSMSで届く設定だと、現地で受け取れず困ることがあります。認証方法をアプリ認証やメールに変えられるかは、出発前に各サービスの公式情報で確認しておくと安心です。一方で、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどデータ通信を使うアプリの通話・メッセージは、Wi-Fi接続中なら通常どおり使えます。

向いている人と別の手段も用意したい人

  • 向いている人⁠:2〜3日程度の短期滞在で行動範囲が決まっている人/同行者が別の通信手段を持っている人/通信費をできるだけかけたくない人
  • 別の手段も用意したい人⁠:初めての国を一人で移動する人/配車アプリや地図を頻繁に使う人/仕事や家族からの連絡をすぐ受け取りたい人/留学や長期滞在の到着直後で手続きの連絡が続く人

Wi-Fiだけで過ごすための出発前準備

  • 地図アプリのオフラインマップと翻訳アプリのオフライン言語データを入れておく
  • ホテルの住所・予約情報・航空券をスクリーンショットで保存しておく
  • 同行者や家族と「連絡が取れない時間がある」前提で集合場所と時間を決めておく
  • 現地の緊急通報番号と、宿泊先・日本大使館などの連絡先を控えておく(緊急通報の扱いは端末や国で異なります)
  • 写真の自動バックアップやアプリの自動更新が、Wi-Fi接続時だけ動く設定か確認しておく

決済やログインなど重要な操作は、信頼できるWi-Fiかモバイル回線に切り替えてから行うと安心です。移動中だけ少し通信できれば足りるなら、基本はWi-Fiで、必要な場面だけ小容量のデータ通信を足す組み合わせが選びやすい形です。

でも現地でネットは使いたい:安全な通信手段

通信を止めるだけだと、地図・翻訳・連絡・配車アプリなど、旅先で本当に使いたい場面で困ってしまいます。ローミングをOFFにしたうえで、別の安全な手段を用意するのが現実的です。主な選択肢は次の4つです。

1. 海外用eSIM

スマホに直接ダウンロードして使えるデジタルのSIMです。出発前に購入・インストールしておけば、現地に着いて回線を有効にするだけでネットが使えます。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、日本のSIMはそのまま端末に入れておける点が、はじめての人にも扱いやすいところです。小さなSIMカードを探したりなくしたりする心配もありません。eSIMの選び方はeSIM比較ページで国・容量・日数から探せます。

2. ポケットWi-Fi(モバイルルーター)

端末をレンタルして持ち歩く方法です。複数人・複数端末で共有しやすい一方、受け取り・返却や日々の充電、もう1台を持ち歩く手間があります。家族やグループでの旅行に向くことが多い選択肢です。

3. 日本のキャリアの海外向け定額プラン

日本の通信会社が用意する海外パケット定額に申し込む方法です。普段の電話番号をそのまま使える反面、料金や1日の上限、対象国は各社で異なります。申し込み前に、各キャリアの公式情報で最新の条件を必ずご確認ください。

4. 現地SIM(物理SIM)

現地で購入してSIMカードを差し替える方法です。数か月以上の長期滞在で現地の電話番号も持ちたい人に向きます。購入や差し替えの手間があり、元のSIMは大切に保管しておく必要があります。

「設定が不安」「現地でつながらなかったらどうしよう」という方は、先につながらない時の対処ページに目を通しておくと、いざというとき落ち着いて対応できます。

通信手段を比べると⁠(早見表)

どれが自分に合うか迷ったときの目安として、特徴を整理しました。料金や条件は変わることがあるため、申し込み前に各サービスの最新情報をご確認ください。

手段 準備 身軽さ 向いている場面
海外用eSIM 出発前にDL・設定 スマホ1台で身軽 1人・短期〜長期で地図やSNS中心
ポケットWi-Fi 受け取り・返却 もう1台持ち歩く 家族・グループ・複数端末
海外定額プラン 事前に申し込み 普段の番号のまま 日本の番号で通話・SMSも使いたい
現地SIM 現地で購入・差し替え SIMの入れ替えが必要 長期滞在で現地番号も欲しい

選ぶ基準は、滞在の長さと人数です。短期の旅行なら手軽さでeSIMが向いています。数か月以上の滞在で現地番号も使いたいなら現地SIMです。家族やグループで端末を共有したいなら、Wi-Fiルーターを選ぶと使いやすくなります。ごく短い滞在や乗り継ぎで少量しか使わないなら、契約中のローミングのままでも困りにくい場合があります。ただし対象国や条件の確認は欠かせません。手段ごとの違いをもっと詳しく比べたい方は、比較記事の一覧やahamo・povo・楽天の海外ローミングと専用eSIMはどっちが得?も参考になります。

eSIMを使うときの流れ

eSIMと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、流れはシンプルです。Bloomyの場合は次のように進みます。

  1. 出発前に対応端末を確認してプランを購入する
  2. 届いた設定リンクを1タップすると、画面の案内に沿ってeSIMが追加される
  3. 現地に到着したら追加したeSIMの回線をオンにして使い始める

うまく追加できない場合は、QRコードや手動での設定が代替手段として用意されていることもあります。ただし基本は、届いた設定リンクを1タップするだけです。準備は時間に余裕のある出発前のWi-Fi環境で済ませておくと、当日慌てずにすみます。回線をオンにするタイミングはプランによって異なるため、購入時の案内を確認してください。早く有効化しすぎて滞在前に利用期間が始まってしまう行き違いも避けられます。追加した直後は回線をオフのままにしておき、現地でオンにする流れが分かりやすいです。

デュアルSIMの考え方:主回線はOFFのまま・通信はeSIM側へ

eSIMを追加すると、日本のSIMと海外用eSIMの2回線が入った状態(デュアルSIM)になります。日本の主回線はデータローミングOFFのままにします。そのうえで「モバイルデータ通信」に使う回線だけをeSIM側に切り替えます。海外用eSIM側のローミング設定は、プランの案内に沿ってください。

ポイント

主回線のローミングをOFFにしておけば、eSIM側で通信している間も日本のSIMに海外パケット料金が発生することを防ぎやすくなります。

デュアルSIMで主回線に課金される時の見直し

eSIMを入れて出発したのに帰国後の請求で「あれ?」と感じる原因は、eSIMそのものより、日本の主回線が海外でも動き続けていることにあります。デュアルSIM端末では、物理SIM(またはもとから入っているeSIM)と渡航先用eSIMが同時に有効です。渡航先用eSIMで通信していても、主回線が有効なままだと、主回線側も現地の電波をつかみます。設定によっては主回線で国際ローミング通信が発生することがあります。

もう1つ見落としやすいのが通話とSMSの待ち受けです。主回線が有効なままだと、電話番号への着信やSMSは主回線側で受ける状態が続きます。着信時の料金や転送の扱いは契約プランで異なるため、ご利用中の通信会社の最新の案内を確認しておくと安心です。

出発前に見直したい3つの設定

確認する設定 何のための設定か 設定の向き
主回線のデータローミング 主回線が海外で勝手にデータ通信するのを防ぐ オフ
モバイルデータ通信に使う回線 通信を渡航先用eSIM側で行う eSIMを指定
回線の自動切り替え 電波状況によって主回線に戻るのを防ぐ オフ

データローミングの設定は端末全体ではなく回線ごとに持っています。主回線をオフにしても、渡航先用eSIM側の設定は別に残ります。

iPhoneは「設定」→「モバイル通信」で日本の主回線を選び、「データローミング」をオフにします。一覧に戻って「モバイルデータ通信」で渡航先用eSIMを選び、同じ画面の「モバイルデータ通信の切替を許可」もオフにしておきます。Androidは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(機種により「モバイルネットワーク」など)で主回線の「ローミング」をオフにし、モバイルデータに使う回線を渡航先用eSIMへ切り替えます。項目名はメーカーやOSで異なるため、見当たらなければ設定内の検索窓で「ローミング」と入力してください。

渡航先用eSIM側は、データローミングをオンにする必要がある場合があります。海外用eSIMは現地の通信会社へローミング接続する形をとることがあるためです。どちらにするかは購入したプランの案内に従ってください。

主回線を止めると届かなくなるもの

やり方 データ通信 電話番号への着信・SMS
主回線のデータローミングだけオフ 主回線では行われない想定 待ち受けは続く(料金の扱いは契約による)
主回線の回線そのものをオフ 行われない 受け取れなくなる
渡航先用eSIM(データ専用) プランの容量内で利用できる 電話番号での発着信とSMSは対象外

銀行やサービスのSMS認証を海外で受け取る必要がある方は、事前に方針を決めておくと安心です。主回線を有効なまま残す、番号が使える手段を別に用意する、といった選択肢があります。海外でSMSを受信できるかどうかやその際の料金は、契約内容や渡航先で異なります。

この見直しは、日本の回線を契約したまま渡航するデュアルSIM端末の方に向いています。家族や子どもの端末もまとめて準備するなら、設定は端末ごとに必要です。日本のSIMを抜いた端末や渡航用に用意した端末だけを持っていく方、渡航中は主回線を休止している方は、あまり気にしなくてかまいません。海外での主回線の止め方は海外でeSIM利用中に日本の主回線をオフにする手順と注意点でも解説しています。

飛行機を降りた後のスマホ設定|機内モードのまま整える4ステップ

着陸すると多くの人がすぐ機内モードを解除します。ただ海外では、端末が現地の回線を探し始めるのは解除した瞬間からです。主回線のデータローミングがオンのままなら、現地の提携回線につながって普段どおりの通信が始まります。アプリの自動更新やクラウド同期は画面を見ていない間にも動くため、スーツケースを待つ数分で思ったより通信が進んでいたということも起こります。順番を決めておくと、慌ただしい到着後も迷いません。

ステップ1:機内モードはオンのままにする

着陸してもすぐには解除しません。機内モードがオンの間は電話回線につながらないため、落ち着いて設定画面を開けます。周りが解除していても、数分の差で困ることはほとんどありません。

ステップ2:日本の主回線のデータローミングをオフにする

普段使っている回線のデータローミングをオフにします。デュアルSIMでは回線ごとに設定が分かれているため、どの回線を触っているかを確かめながら操作してください。

ステップ3:使う回線を渡航用のeSIMに切り替える

eSIMの回線をオンにして、モバイルデータ通信に使う回線をeSIM側へ切り替えます。機内モード中でも操作できるのは、設定画面上の回線のオン・オフや切り替えです。通信できないときに自動で別回線へ切り替わる設定がある場合は、オフにしておくと意図しない回線が使われにくくなります。

ステップ4:機内モードを解除して通信を確認する

ここでようやく機内モードを解除します。画面上部に現地の通信事業者名が出て、ブラウザやアプリが読み込めれば準備完了です。すぐにつながらなければ、1〜2分待つか、機内モードを一度オンにしてオフへ戻してください。

操作する場所の目安は次のとおりです。機種やOSで名称が異なる場合があります。

やりたいこと iPhoneの目安 Androidの目安
回線の一覧を開く 設定 → モバイル通信 設定 → ネットワークとインターネット → SIM
データローミングのオフ 対象の回線を選ぶ → データローミング 対象のSIMを選ぶ → ローミング
使う回線の切り替え モバイルデータ通信 → 使う回線を選ぶ モバイルデータ → 使うSIMを選ぶ
eSIMの追加 設定 → モバイル通信 → eSIMを追加 設定 → ネットワークとインターネット → SIMを追加
通信量の確認 モバイル通信の画面下部 データ使用量の画面

eSIMの追加にはインターネット接続が必要です。日本のWi-Fi環境で済ませておけば、現地では回線をオンにするだけになります。

乗り継ぎ・家族の端末・帰りの便

乗り継ぎでは、経由地の空港で機内モードを解除するとその国の回線につながることがあります。使う予定がなければ機内モードのままにするか、空港のWi-Fiを使うほうが分かりやすいです。渡航用eSIMが経由地の国に対応しているかは、購入前に見ておくと迷いません。家族や子どものスマホは、出発前に一緒にデータローミングのオフと、アプリの自動更新を「Wi-Fiのときだけ」にする設定を済ませておくと安心です。帰りの便と帰国後も同じ考え方で、機内モードのまま日本の回線をオンに戻し、eSIM側の回線をオフにしてから解除すると切り替えの取りこぼしが起きにくくなります。

どのくらいの容量が必要?データ量の目安

「何ギガ選べばいいか分からない」という声もよく聞きます。下の表は一般的な目安で、画質設定やアプリの使い方で大きく変わります。心配なら少し余裕のある容量を選ぶと安心です。

主な使い方 1日あたりの目安
地図・検索・メッセージ中心 約0.3〜0.5GB
SNS・写真共有・調べ物も使う 約1GB前後
動画・ビデオ通話・テザリングも使う 約2GB以上

実際に選べる容量や日数、料金はプランや国によって異なります。比較ページの最新表示で確かめてください。

eSIMを使うときに知っておきたい注意点

eSIMは身軽で便利ですが、購入前に知っておきたい正直なポイントもあります。誤解したまま選ぶと「思っていたのと違う」となりかねないので、ここで整理しておきます。

データ通信専用であること

Bloomyのような海外用eSIMは、基本的にデータ通信専用です。LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリを使った通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます⁠。使えないのは、電話番号での発着信⁠(音声通話)とSMSだけです。日本の電話番号への着信や銀行・各種サービスのSMS認証が必要になりそうな場合は、あわせて準備しておくと安心です。日本のSIMを残しておくか、別の手段を用意しておきましょう。番号やSMSの扱いは電話番号・SMSの解説も参考になります。

対応端末とSIMロック

eSIMはすべての機種で使えるわけではありません。eSIM対応端末で、SIMロックが解除されている必要があります。出発前に対応端末の確認ページで見ておくと、現地で「使えなかった」を防げます。

容量・日数の目安を選ぶこと

eSIMはデータ容量と利用日数を選んで購入します。地図やSNS、メッセージ中心なら小さめ、動画視聴やテザリングを多く使うなら大きめが目安です。プラン内容や対応国・料金は変更される場合があるため、購入前に最新の表示をご確認ください(2026年6月時点)。

無制限プランの「無制限」の意味

たくさん使う人向けに無制限タイプもあります。ただし無制限でも、公平利用ポリシーや一定量を超えた後の速度制限、テザリングの条件が設定される場合があります。実際の速度は現地の回線やエリア、時間帯の混雑にも左右されます。「どれだけ使っても常に高速で使い放題」という意味ではない点だけ、購入前に理解しておくと安心です。短い旅行で使う量が読めるなら、容量の決まった通常プランのほうが分かりやすく、無駄も少なくなります。条件は無制限プランのページでご確認いただけます。向き不向きは無制限eSIMの解説一覧も参考になります。

現地でつながらない時の確認

「設定したのにつながらない」ときは、慌てず次を順に見てみてください。多くは回線の選択や有効化の見直しで解決します。

  1. eSIM側の回線がオンになっていて、「モバイルデータ通信」用に選ばれているか
  2. eSIM側のデータローミング設定が、プランの案内どおりになっているか(日本回線のローミングOFFとは別管理です)
  3. 機内モードを一度オン・オフして、電波をつかみ直す
  4. 端末を再起動する
  5. 地下や建物の奥など電波が弱い場所なら、窓際や屋外へ移動し、到着直後なら数分待つ
  6. eSIMの回線が一覧に見当たらなければ、Wi-Fiにつないで追加をやり直す

「ローミングをOFFにしたのにつながらない」と感じるときは、日本回線のOFFとeSIM側の設定を混同している場合がよくあります。焦って複数の設定を同時に変えると原因が分かりにくくなるため、1つずつ試すのがコツです。それでも解決しないときはつながらない時の対処ページやFAQを見てください。お問い合わせから日本語で相談もできます。Wi-Fiに接続できない場合は、ログイン画面が出ていないかブラウザを開いて確認します。パスワードの入力ミスや接続時間の上限も見直してください。

あなたに向いているのはどれ?(向き不向き)

eSIMが向いている人

  • スマホ1台で身軽に旅行・出張・留学したい
  • 出発前に準備を済ませて、現地に着いたらすぐ使いたい
  • SIMカードの抜き差しや、もう1台の持ち歩きを避けたい
  • 地図・翻訳・SNS・アプリ通話を中心に使う

通常SIMや別の手段が向いている人

  • 現地で日本の電話番号での通話やSMS認証を頻繁に使う
  • 複数人・複数端末でまとめて通信を共有したい(ポケットWi-Fiが向く場合)
  • お使いの端末がeSIM非対応(対応端末を確認)
  • 長期滞在で、現地の電話番号や銀行・行政手続き用の番号が必要

どれが正解ということはなく、使い方によって最適な手段は変わります。迷ったときはまずデータローミングをOFFにして、課金リスクを止めておきましょう。そのうえで自分の使い方に近いものを選べば、大きな失敗は避けられます。留学や家族旅行など、シーン別の考え方は利用シーン別の記事でも整理しています。

出発前のチェックリストと次の一歩

  • データローミングをOFFにした
  • アプリの自動更新・バックグラウンド更新・自動バックアップを見直した
  • 現地で使う通信手段(eSIM/Wi-Fi/海外定額)を決めた
  • eSIMなら対応端末とSIMロック解除を確認し、出発前にインストールを済ませた
  • 主回線のローミングOFFと、通信に使う回線のeSIM指定、自動切り替えのOFFを確認した
  • 電話番号での通話・SMSが必要かを確認した

ここまで準備できれば、海外でいきなり高額請求になる心配はほぼなくなります。帰国後は、モバイルデータ通信に使う回線を日本の主回線に戻しておきましょう。eSIM側のままだと「日本に戻ったのにネットがつながらない」と感じることがあります。使い終わったeSIMは端末の設定から削除できます。

渡航先のeSIMを探したい方は、eSIM比較ページから国名・データ容量・利用日数に合わせてプランを選べます。購入済みのeSIMはマイページから残量やQRコードを確認でき、海外でのスマホ準備をもっと知りたい方はeSIMガイド一覧もあわせてどうぞ。

よくある質問

データローミングをOFFにすれば本当に課金されませんか?
OFFにすると海外で現地回線を使ったデータ通信が止まるため、意図しないモバイル課金は基本的に防げます。出発前、日本にいるうちに設定しておくと、到着直後のうっかり通信も避けられて安心です。心配な場合は機内モードを併用する方法もあります。
機内モードだけでも大丈夫ですか?
機内モードでも通信が止まるため課金は防げます。ただしWi-Fiもまとめて切れるので、無料Wi-Fiを使うたびにWi-Fiだけ手動でオンに戻す必要があります。移動中や屋外でもネットを使いたい人は、eSIMなど別の通信手段を用意すると便利です。
eSIMは日本で設定してよいですか?
多くは出発前にインストールしておき、現地に到着してから回線を有効にする流れが安心です。ただし有効化のタイミングはプランによって異なる場合があるため、購入前に案内をご確認ください。
eSIMで電話番号やSMSは使えますか?
Bloomyの海外用eSIMは基本的にデータ通信専用です。LINEやWhatsAppなどアプリを使った通話は通常どおり使えますが、電話番号での音声通話とSMSは使えません。番号やSMS認証が必要な場合は、日本のSIMを残すなど別の手段もあわせてご準備ください。
無制限プランなら容量を気にしなくてよいですか?
長時間の利用に向く一方、無制限でも公平利用ポリシーや、一定量を超えた後の速度制限、テザリング条件が設定される場合があります。常に高速で使い放題という意味ではないため、購入前に利用条件をご確認いただくと安心です。
現地に着いたのにネットがつながりません。どうすればいいですか?
まずeSIMの回線が有効になっているか、データローミングの設定や対応端末かどうかを確認します。再起動で改善することもあります。手順は『つながらない時の対処ページ』にまとめているので、出発前に目を通しておくと落ち着いて対応できます。