最終更新日:2026年9月20日
日本通信SIMを日本で使っているまま海外へ行き、現地では海外用のeSIMを足して使いたい。ところが到着してみると、どちらの回線でデータが流れているのか分からず、不安になった——そんな声はよく聞きます。この記事では、日本通信SIMを電話番号用として残したまま、海外eSIMをデータ通信の主回線に切り替える手順を、iPhoneとAndroidに分けて整理します。結論から言うと、やることは「モバイルデータ通信に使う回線を海外eSIMに指定する」「日本通信SIM側のデータローミングをオフにしておく」の2点です。
- データ通信に使う回線を海外eSIMに指定する
- 日本通信SIM側のデータローミングはオフ
- iPhoneは「切替を許可」もオフにする
- 番号・SMSは日本通信SIM側に残る考え方
- 切り替わらない時に見る3つの場所
到着後に起きやすい「どちらの回線でつながっている?」問題
結論から言うと、2回線を入れたスマホで迷いが生まれる原因のほとんどは、「データ通信に使う回線」がどちらなのかを明示的に指定していないことにあります。海外eSIMを追加しただけでは、スマホが自動的にそちらをデータ用として選ぶとは限りません。
日本通信SIMを残したまま海外eSIMを足すと、スマホの中には次の2つの回線が並びます。
- 日本通信SIM:日本の電話番号がひもづく回線。海外では基本的にデータを流さない前提で残す。
- 海外eSIM:現地でのデータ通信専用に使う回線。地図・SNS・翻訳・アプリ通話はこちらで動かす。
この役割分担が設定に反映されていないと、「海外eSIMを入れたのに日本通信SIM側でつながっていた」「逆に日本通信SIMのデータローミングをオフにしたら何もつながらなくなった」といった状況が起こります。どちらも設定の見直しで解決できることがほとんどなので、慌てずに順番に確認していきましょう。
切り替えの前に:出発前のチェックは済んでいますか
結論として、到着後の切り替えをスムーズにするには、出発前の準備が土台になります。具体的には、日本通信SIM側の海外利用に関する設定(データローミングの扱い、海外での利用可否の確認など)と、海外eSIMを事前にスマホへ追加しておくことの2つです。
出発前に何を確認しておくべきかは、日本通信SIMのまま海外へ|出発前のローミング設定チェック手順にまとめています。まだ出発前の方は、先にそちらを済ませてから本記事の「到着後の切り替え」に進むと迷いにくくなります。
なお、日本通信SIMの海外での音声・SMS・データの利用可否や料金は、プランや時期によって変わる可能性があります。この記事では端末側の設定手順に絞って解説しますので、日本通信SIM自体の海外対応については、日本通信の公式サイトで最新の案内をご確認ください。
iPhoneで海外eSIMをデータの主回線にする手順
結論から言うと、iPhoneでは「モバイルデータ通信」の回線を海外eSIMに指定し、「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにしたうえで、日本通信SIM側のデータローミングをオフにしておく、という3ステップです。
1. モバイルデータ通信に使う回線を海外eSIMにする
「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」の順に開くと、どの回線でデータ通信を行うかを選ぶ画面が出ます。ここで海外eSIMの回線を選びます。回線名は追加時に付けたラベル(「旅行」「副回線」など)で表示されるので、事前に分かりやすい名前を付けておくと、ここで迷いにくくなります。
2. 「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにする
同じ「モバイルデータ通信」の画面に、「モバイルデータ通信の切替を許可」という項目があります。これがオンだと、海外eSIMの電波状況によっては、iPhoneが自動的にもう一方の回線(日本通信SIM)でデータを流す場合があります。意図せず日本通信SIM側のローミングを使ってしまうのを避けるため、海外ではオフにしておくと安心です。
3. 日本通信SIM側のデータローミングをオフにする
「設定」→「モバイル通信」で日本通信SIMの回線名をタップし、「データローミング」をオフにします。データローミングは回線ごとに設定できるので、海外eSIM側はプランの案内に従い、日本通信SIM側はオフ、という組み合わせにしておくのが基本形です。
4. 日本通信SIMの回線自体はオンのままでよい
「この回線をオンにする」は、日本通信SIM側もオンのままで構いません。回線をオンにしたままデータローミングだけをオフにしておけば、データは海外eSIMに流れ、電話番号は日本通信SIM側に残る形になります。海外での着信やSMSの受信ができるかどうかは日本通信の海外対応によるため、必要な方は事前に公式で確認しておきましょう。
Androidで海外eSIMをデータの主回線にする手順
結論として、Androidも考え方はiPhoneと同じで、「データ通信に使うSIM」を海外eSIMに指定し、日本通信SIM側のデータローミングをオフにします。ただし、メニューの名称や場所はメーカーやOSのバージョンによって異なるため、以下は代表的な流れとして読んでください。
1. SIMの設定画面で「モバイルデータ」の優先回線を選ぶ
多くのAndroidでは、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(または「SIMカードとモバイルネットワーク」)の順に進むと、各回線の詳細と、通話・SMS・モバイルデータそれぞれにどのSIMを優先するかを選ぶ項目があります。「モバイルデータ」の優先SIMを海外eSIMにします。
2. 日本通信SIM側のデータローミングをオフにする
SIM一覧から日本通信SIMを開き、「ローミング」または「データローミング」をオフにします。海外eSIM側は、プランの案内に従って設定します。
3. 機種ごとの表記の違いに注意
Galaxyでは「接続」→「SIMマネージャー」、その他の機種では「ネットワークとインターネット」配下など、入口が異なります。「SIM」「デュアルSIM」「優先SIM」といった言葉を設定画面の検索欄に入れると見つけやすいです。詳細はお使いの端末メーカーの公式ヘルプが確実です。
設定の組み合わせ早見表(日本通信SIM×海外eSIM)
結論として、海外滞在中の基本形は次の表のとおりです。到着後に迷ったら、この表と自分のスマホの設定を照らし合わせてみてください。
| 設定項目 | 日本通信SIM(番号用) | 海外eSIM(データ用) |
|---|---|---|
| 回線のオン/オフ | オン(番号を残す) | オン |
| モバイルデータ通信に使う回線 | 選ばない | こちらを選ぶ |
| データローミング | オフ | プランの案内に従う |
| モバイルデータ通信の切替を許可(iPhone) | オフ(自動で日本通信SIM側へ流れるのを防ぐ) | |
| 音声通話・SMSの既定回線 | 日本通信SIM | 選ばない(データ専用) |
海外eSIM側のデータローミングをオンにする必要があるかどうかは、プランによって案内が異なります。Bloomy eSIMの場合は、購入後に届く案内の手順に従ってください。基本的な設定の流れは設定方法のページにまとめています。
この使い方が向いている人・向いていない人
結論として、「日本通信SIMを残して海外eSIMをデータ用に足す」使い方は、日本の番号を維持しつつ、現地のデータ通信は使う分だけ選びたい人に向いています。一方で、現地で電話番号を使った発着信が多い人には、別の選択肢の検討が必要です。
向いている人
- 日本の電話番号を解約せず、帰国後もそのまま使いたい人
- 現地では地図・SNS・翻訳・LINEやWhatsAppでのやりとりが中心の人
- 滞在日数や容量に合わせて、必要な分だけデータを選びたい人
- 出発前にスマホへeSIMを追加しておき、到着後は回線を切り替えるだけにしたい人
向いていない人・別の手段も検討したい人
- 現地の電話番号で発着信やSMS認証を頻繁に行う必要がある人(現地SIMや番号付きプランの確認を)
- eSIM非対応の端末を使っている人(eSIM対応端末の一覧で事前に確認を)
- 設定を一切触らず、差し込むだけで使いたい人(物理SIMの方が合う場合があります)
知っておきたいこと:データ専用eSIMと電話番号の関係
結論として、Bloomy eSIMをはじめとする海外向けのデータ専用eSIMは、電話番号を持ちません。そのため、海外eSIM側では電話番号での発着信(音声通話)とSMSの送受信はできません。ただし、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。使えないのは電話番号での発着信とSMSだけ、と覚えておくと整理しやすいです。
「日本通信SIMを残す」のは、まさにこの電話番号の部分を日本側に担ってもらうためです。ただし、海外で日本通信SIMの番号に着信やSMSが届くかどうか、届く場合の料金はどうなるかは、日本通信の海外対応の内容次第です。銀行や各種サービスのSMS認証を海外で受け取る予定がある方は、出発前に日本通信の公式サイトで最新の条件を確認し、必要なら別の受け取り手段も用意しておくと安心です。
また、海外eSIMの通信品質は、現地の回線・エリア・混雑状況によって変わります。同じ国でも都市部と郊外で体感が異なることがあるため、重要な連絡は余裕を持って行うのがおすすめです。
切り替わらない・つながらない時に見る3つの場所
結論から言うと、到着後にデータが流れない・思った回線でつながらない場合、確認するのは「データ通信に使う回線」「海外eSIM側のデータローミング」「機内モードのオン/オフ」の3か所です。
1. データ通信に使う回線が海外eSIMになっているか
もっとも多いのがここです。iPhoneなら「モバイルデータ通信」、Androidなら「モバイルデータ」の優先SIMが、日本通信SIMのままになっていないかを見直します。
2. 海外eSIM側のデータローミングが案内どおりか
日本通信SIM側をオフにした流れで、海外eSIM側までオフにしてしまうケースがあります。プランの案内でオンが必要とされていれば、海外eSIM側だけオンに戻します。
3. 機内モードを一度オン→オフにして回線をつかみ直す
設定は合っているのに電波をつかまない場合、機内モードを数秒オンにしてからオフに戻すと、現地の回線を再検索します。それでも改善しない場合は、つながらない時の対処ページで、状況別の確認手順を順番にたどってみてください。
それでも解決しないときや、購入前に気になることがあるときは、よくある質問もあわせてご覧ください。日本語で確認できるので、現地で焦っているときにも読みやすいはずです。
まとめ:到着後は「回線を指定する」だけに集中する
日本通信SIMを残したまま海外eSIMをデータの主回線にするには、①データ通信に使う回線を海外eSIMに指定する、②日本通信SIM側のデータローミングをオフにする、③iPhoneは「切替を許可」もオフにする、の3点を押さえれば十分です。電話番号は日本通信SIM側に残り、データは海外eSIM側で動く、という役割分担を設定に反映させるだけなので、到着後の作業は数分で終わります。
出発前の準備がまだの方は、先に出発前のローミング設定チェック手順を確認しておくと、現地での切り替えがより短時間で済みます。渡航先のeSIMをまだ選んでいない方は、Bloomy eSIMの比較ページから、国名・データ容量・利用日数に合わせてプランを探せます。Bloomy eSIMは購入後に届いた設定リンクを1タップするだけで追加できるので、出発前に入れておき、現地では本記事の手順で回線を切り替える、という流れが安心です。
※本記事の設定手順は2026年9月時点の一般的なiOS・Androidの画面をもとにしています。OSのバージョンや機種により項目名・場所が異なる場合があります。日本通信SIMの海外利用条件・料金は変更される可能性があるため、最新は日本通信の公式サイトでご確認ください。

