最終更新日:2026年9月11日
出発前にIIJmioの回線を残したまま海外eSIMを追加しておいたのに、現地に着いたら「圏外」や「インターネットに接続できません」のまま——2回線を併用していると、今どちらの回線で通信しているのかが見えづらく、こうした場面で少し不安になりがちです。この記事では、IIJmioと海外eSIMを併用中に通信できない時の確認手順を、到着直後に見る順番で整理します。多くの場合、原因は「モバイルデータ通信に使う回線がIIJmio側のままになっている」か「海外eSIM側のデータローミングがオフになっている」のどちらかで、設定アプリの回線選択を見直すだけで直ります。
- 見直すのは回線選択・ローミング・回線オンの3か所
- モバイルデータ通信は海外eSIM側を選ぶ
- 海外eSIMのローミングはオン、IIJmioはオフ
- 直らない時は機内モード→再起動→回線オンオフ
- 通話・SMSはIIJmio側の条件を公式で確認
まず結論:到着後に確認するのは3か所だけ
結論から言うと、IIJmioと海外eSIMを併用していてつながらない時は、次の3か所を上から順に見れば、ほとんどのケースで原因が見つかります。
- 海外eSIMの回線がオンになっているか(出発前にオフにしたまま忘れていることが多い)
- 「モバイルデータ通信」に選ばれている回線が海外eSIMか(IIJmio側のままだと海外ではデータが流れない)
- 海外eSIM側の「データローミング」がオンか(海外eSIMは現地の提携回線に「ローミング」する形で接続するため、オフだと通信しない)
症状ごとに疑う場所を表にまとめると、次のようになります。
| よくある症状 | 疑う設定 | 直し方 |
|---|---|---|
| 圏外のままアンテナが立たない | 海外eSIMの回線がオフ/まだ有効化されていない | 回線をオンにし、有効化のタイミングを購入時の案内で確認 |
| アンテナは立つのに通信できない | モバイルデータ通信がIIJmio側に設定されている | モバイルデータ通信の回線を海外eSIMに切り替える |
| 海外eSIMを選んでも通信できない | 海外eSIM側のデータローミングがオフ | 海外eSIMのデータローミングをオンにする |
| 通信はできるがIIJmio側が動いていそうで不安 | IIJmio側のデータローミングや回線の自動切替がオン | IIJmioのデータローミングをオフ、自動切替もオフにする |
なお、出発前に整えておく設定の全体像(回線のラベル分け・IIJmio側の事前確認・機内での準備など)は、IIJmioのまま海外でeSIM併用|出発前に整える設定手順にまとめています。到着後の確認は、この記事の内容を「現地で見直す版」と考えてください。
なぜ2回線併用だと「つながらない」が起きやすいのか
理由はシンプルで、スマホはデータ通信に使う回線を1つだけ選ぶ仕組みだからです。2回線を入れていても、同時に両方でデータ通信をするわけではなく、「モバイルデータ通信」に指定した回線だけがインターネットにつながります。
IIJmioの回線は、海外でのデータ通信の提供有無や条件がプラン・回線タイプによって異なります。データが使えない状態の回線が「モバイルデータ通信」に選ばれたままだと、端末上はアンテナが立っていても通信が流れず、「つながらない」ように見えます。出発前に切り替えたつもりでも、OSの更新や再起動をきっかけに設定が戻っていることもあるため、到着後にもう一度見ておくと安心です。
もう1つ見落としやすいのが、iPhoneの「モバイルデータ通信の切替を許可」やAndroidの「データの自動切替」に相当する項目です。これがオンだと、電波状況によって端末が別の回線でデータ通信を行うことがあり、意図しない回線に切り替わる原因になります。海外にいる間はオフにしておくのが無難です。
iPhoneでの確認手順(到着直後)
iOSの画面名称はバージョンによって少し異なりますが、流れは同じです。上から順に見てください。
- 「設定」→「モバイル通信」を開き、SIM一覧で海外eSIMの回線がオンになっているかを確認します。オフなら回線名をタップし、「この回線をオンにする」を有効にします。
- 同じ画面の「モバイルデータ通信」をタップし、海外eSIMの回線を選びます。あわせて「モバイルデータ通信の切替を許可」はオフにします。
- 海外eSIMの回線名をタップし、「データローミング」をオンにします。海外eSIMは現地回線への接続をローミング扱いで行うため、ここがオフだと通信できません。
- IIJmioの回線名をタップし、「データローミング」をオフにします。回線そのものはオンのままで構いません(IIJmio番号での着信・SMSの受信可否は、IIJmio側の国際ローミング条件によります)。
- 一度「機内モード」をオン→オフにして、回線を再接続させます。画面上部の回線表示が海外eSIM側に変わり、ブラウザで任意のページが開けば完了です。
設定を確認する時は、回線のラベル(「主回線」「副回線」や自分で付けた名前)を見ながら操作すると取り違えを防げます。出発前にラベルを分かりやすく変えておくと、現地で慌てずに済みます。
Androidでの確認手順
Androidはメーカーや機種によって項目名が異なります。ここではPixel系の名称を基準に書きますが、Galaxyなどでは「接続」→「SIMカードマネージャー」のように配置が変わるため、似た名前の項目を探してください。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」を開き、海外eSIMがオンになっているかを確認します。オフなら回線をタップして「SIMを使用」をオンにします。
- 「モバイルデータ」の優先SIM(既定のSIM)を海外eSIMに変更します。「データの自動切替」に相当する項目がある場合はオフにします。
- 海外eSIMの詳細画面で「ローミング」をオンにします。
- IIJmioの詳細画面で「ローミング」をオフにします。
- 機内モードをオン→オフにして再接続し、ブラウザでページが開くか確認します。
機種によっては、SIMを切り替えた直後に「モバイルデータをオンにしますか」といった確認が出ることがあります。海外eSIM側を選んだ状態で「オン」にしてください。
それでもつながらない時に、順番に試すこと
上の3か所を直しても通信しない場合は、次の順番で試すと原因を切り分けやすくなります。1つ試すごとに、ブラウザで接続を確かめてから次に進んでください。
- 機内モードのオン→オフ:もう一度、回線の再接続を促します。
- 端末の再起動:設定変更が反映されていないケースに有効です。
- 海外eSIMの回線をオフ→オン:回線単位で接続し直します。
- ネットワーク選択を「自動」に戻す:出発前や機内で手動選択に変えていた場合、現地の対応回線を掴めないことがあります。
- APN設定の確認:Bloomyの設定リンクを1タップで追加した場合、通常はAPNも自動で入ります。手動で設定した場合は、購入時の案内どおりの値になっているか見直してください。
- 有効化のタイミングと有効期限:プランによって「現地で最初に接続した時点から利用開始」「購入時に指定した日から開始」などが異なります。マイページや購入時の案内で、開始日と残り日数を確認します。
- 場所を変える:地下・建物の奥・空港の一部エリアでは、現地回線そのものが弱いことがあります。屋外や窓際に移動して再確認します。
ここまで試して改善しない場合は、つながらない時の対処ページで症状別の確認項目を見るか、お問い合わせからご相談ください。その際、端末名・OSバージョン・「どの手順まで試したか」を添えていただくと、確認がスムーズになります。
IIJmio回線側で知っておきたいこと(通話・SMS・料金)
海外eSIMは基本的にデータ通信専用です。使えないのは電話番号での発着信(音声通話)とSMSだけで、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。日本の番号での着信やSMS受信はIIJmio側の回線が担うことになるため、渡航先での対応状況と料金はIIJmioの公式案内で確認しておくと安心です。
混同しやすい点として、端末の「データローミング」はあくまでデータ通信の設定です。IIJmio側のデータローミングをオフにしても、音声通話・SMSのローミングが使えるかどうかは、IIJmioの契約内容と渡航先の対応状況で決まります。着信を受けるだけでも料金がかかる場合があるため、「着信は受けない」「SMSだけ受け取りたい」など、自分の使い方に合わせて事前に条件を見ておくと迷いません。
銀行アプリや各種サービスの認証コードを日本の番号宛のSMSで受け取る予定がある方は、出発前に一度、海外での受信可否を公式で確認しておくことをおすすめします。番号・SMSまわりの考え方は電話番号・SMSに関するガイド一覧でも整理しています。
この確認手順が向いている人・向いていない人
この記事の手順は「IIJmioを解約せずに残し、データ通信だけ海外eSIMでまかなう」使い方を前提にしています。向き不向きを正直に整理します。
向いている人
- IIJmioの番号を残したまま、旅行・出張・短期〜中期の滞在をしたい方
- データ通信は海外eSIM、日本の番号は着信・SMS受信程度で十分な方
- iPhone・Androidの設定画面を自分で開いて確認できる方
向いていない人
- 現地の電話番号での発着信が日常的に必要な方(現地SIMや番号付きプランの検討を)
- 日本の番号で頻繁に音声通話をする予定の方(IIJmioの国際ローミング料金の確認を)
- お使いの端末がeSIMに対応していない方(eSIM対応端末の確認から先にお願いします)
Bloomyで準備しておくと、現地で迷いにくいこと
到着後の確認をラクにするコツは、出発前の段階で「回線の見分けがつく状態」にしておくことです。Bloomyの海外eSIMは、届いた設定リンクを1タップすると画面の案内に沿って回線が追加され、現地で回線をオンにする流れで使えます。追加した直後に回線ラベルを「旅行」「海外」などに変えておくと、今回のような確認で取り違えにくくなります。
購入済みのeSIMの有効期限や残り日数はマイページから確認できます。設定の流れを一度おさらいしたい方は設定方法のページ、細かい疑問はよくある質問もあわせてご覧ください。
これから渡航先のeSIMを選ぶ方は、Bloomy eSIMの比較ページから国名・データ容量・利用日数に合わせてプランを探せます。プラン内容や利用条件は変更される場合があるため、購入前に最新の表示をご確認ください。
まとめ:直らない時は「回線選択・ローミング・回線オン」に戻る
IIJmioと海外eSIMを併用していてつながらない時は、まず「海外eSIMの回線がオンか」「モバイルデータ通信が海外eSIM側か」「海外eSIMのデータローミングがオンか」の3か所を見直してください。それでも直らなければ、機内モード→再起動→回線オフオン→ネットワーク自動選択→APN→有効化条件→場所の順で切り分けると、原因にたどり着きやすくなります。
出発前の準備から見直したい方は、出発前に整える設定手順を確認しておくと、現地でのつまずきを減らせます。
※本記事の設定名称・手順は2026年9月時点の一般的なiOS/Androidの画面をもとにしています。OSのバージョン・機種・IIJmioのプラン内容によって異なる場合があるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。海外eSIMの通信品質は、現地回線・エリア・混雑状況によって変動します。

