海外で暮らしていると、日本へ一時帰国するたびに「今回のスマホ通信はどうしよう」と悩みがちです。空港でSIMを探したり、ポケットWi-Fiを予約して返却したり——毎回の準備は地味に手間がかかります。結論から言うと、日本の電話番号は番号維持プランで残したまま、足りないデータだけをデータ専用eSIMで必要な期間だけ足すのが、いちばん身軽で繰り返しやすい方法です。この記事では、一時帰国時の通信手段を整理し、滞在日数別の容量の目安とともに、迷わず準備するための考え方をまとめます。
この記事でわかること
- 番号は維持プランで残し、データだけeSIMで足すと身軽
- 番号維持プランの弱点はデータ不足、eSIMで補える
- 出発前に設定すれば到着後すぐ使え、SIM探し不要
- 目安は3〜7日1〜3GB、1か月5〜10GB、長期は通常プランも
- データ専用は番号通話・SMS不可、LINE等アプリ通話は可
この記事の情報は2026年6月時点の一般的な内容です。各通信手段の料金・対応エリア・条件は変更される場合があるため、利用前に各社の公式サイトで最新の表示をご確認ください。
一時帰国の通信、まず押さえる基本
一時帰国の通信は「番号をどうするか」と「データをどうするか」を分けて考えると、ぐっと整理しやすくなります。まずは言葉を確認しておきましょう。
- データ専用eSIMとは、電話番号やSMSではなくインターネット通信だけを利用するためのeSIMです。端末に内蔵された仕組みとして、オンラインで発行・設定でき、物理的なSIMカードの差し替えは不要です。
- 番号維持+データeSIMとは、日本の電話番号は低価格の番号維持プランで残しつつ、必要なデータ通信だけを別のeSIMで追加する使い方です。番号は番号維持SIM、データはeSIM、と役割を分けるイメージです。
多くのスマホは「番号用のSIM」と「データ用のeSIM」を同時に使うデュアルSIMに対応しています。この仕組みを使うと、番号はそのまま、データだけを上乗せできます。
一時帰国時の通信手段を比べる
通信手段にはそれぞれ向き・不向きがあります。滞在日数や「番号を使うか・データだけでよいか」を軸に選ぶと分かりやすいです。
| 手段 |
手間 |
コスト感 |
日本番号 |
データ |
開通の速さ |
| 番号維持SIMをそのまま使う |
低 |
プラン次第(データ追加は割高なことも) |
使える |
少なめ |
すでに開通済み |
| 空港SIM(現地調達) |
中(受取・設定) |
中〜高 |
別番号 |
プラン次第 |
到着後に手続き |
| ポケットWi-Fi |
中(予約・返却・持ち歩き) |
中 |
なし |
共有向き |
事前予約が前提 |
| 海外ローミング(海外SIMのまま) |
低 |
高くなりやすい |
海外番号 |
制限・高額に注意 |
そのまま |
| データ専用eSIM |
低(オンライン設定) |
必要な分だけ |
なし(番号維持SIM側で保持) |
容量を選べる |
事前設定で到着後すぐ |
※コスト感・条件は2026年6月時点の一般的な目安です。実際の料金・対応は各社の公式表示でご確認ください。
表のとおり、複数人で1回線を分け合いたいならポケットWi-Fi、一人で身軽に動きたいならデータ専用eSIM、というように、人数や使い方で向く手段は変わります。
番号維持プランの弱点は「データ」
SMS認証や連絡用に日本番号を低価格プランで残している場合、通話やSMSは使えても、データ容量が少ないことがよくあります。一時帰国中に地図・連絡・調べ物でデータを使うと、すぐ足りなくなったり、追加データを割高な単価で買い足すことになったりしがちです。
この弱点は、必要な期間だけデータ専用eSIMを足すことで補えます。番号は番号維持SIMにまかせ、データはeSIMで上乗せする——という分け方なら、普段のプランを切り替える必要もありません。番号やSMS認証のしくみそのものを見直したい方は、電話番号・SMSにまつわる選び方もあわせて確認しておくと安心です。
滞在日数別のデータ容量の目安
必要な容量は「どのくらいの期間、何に使うか」でおおよそ見当がつきます。あくまで目安として参考にしてください。
| 滞在日数 |
データ容量の目安 |
使い方のイメージ |
| 3〜7日 |
1〜3GB |
地図・連絡・調べ物が中心、Wi-Fi併用 |
| 1〜2週間 |
3〜5GB |
外出先でも少し使う |
| 1か月 |
5〜10GB |
SNS・地図・連絡を安心して使う |
| 1か月以上 |
通常プランも検討 |
長期・大容量なら別の選択肢も |
※使うデータ量は人によって大きく変わります。動画やビデオ通話を長時間使う場合は、より大きい容量や他の選択肢も検討してください。ホテルや実家のWi-Fiを併用できると、必要な容量はぐっと抑えられます。
この方法が向いている人・向いていない人
「番号維持+データeSIM」は万能ではありません。向き・不向きを正直に整理します。
向いている人
- 日本番号はすでに維持していて、必要なのはデータだけという人
- 一時帰国のたびにSIM探しの手間を減らしたい人
- 到着後すぐにネットを使いたい人
- 短期〜1か月程度の滞在で、必要な分だけ使いたい人
向いていない人
- 長期滞在で、毎月大容量のデータを安定して使いたい人
- eSIM非対応・デュアルSIM非対応の端末しか持っていない人
- 家族や複数端末で1つの回線を共有したい人(ポケットWi-Fiの方が合う場合も)
逆の立場、つまり海外の生活拠点に一時的に戻るときの通信も、同じ「番号は維持、データは足す」という考え方で整理できます。たとえばカナダへ一時的に戻るときのスマホ通信の考え方も参考になります。
使い方と注意点(番号・SMS・通話のしくみ)
データ専用eSIMを使うときに、いちばん誤解されやすいのが「通話」と「SMS」の扱いです。ここは正直にお伝えします。
知っておきたいこと
データ専用eSIMで使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)とSMSだけです。LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなど、データ通信を使うアプリ通話はこれまでどおり利用できます。日本番号での電話やSMS認証が必要な場合は、番号維持プラン側で受け取る、と役割を分けて準備しておくと安心です。
準備の前に、もう一つ確認したいのが端末です。手持ちのスマホがeSIMに対応し、番号用SIMとデータ用eSIMを同時に使えるかどうかは、機種によって異なります。対応端末の確認ページで、出発前にチェックしておきましょう。設定そのものに不安があれば、eSIMの設定手順に沿って出発前にインストールしておくと、到着後は回線を有効にするだけで使い始められます。
よくある失敗(事前に確認すれば防げます)
- 一時帰国のたびに空港でSIMを探して時間を使う:データeSIMなら出発前に設定しておけます。
- 海外SIMのままローミングして高額になる:ローミング設定とコストを事前に確認しておきましょう。
- 番号維持SIMの追加データを割高な単価で使い続ける:必要な容量はデータeSIMで足す方が見通しが立てやすいこともあります。
- eSIM非対応の端末で慌てる:手持ちの端末がeSIM対応か、デュアルSIMで使えるかを事前に確認しておきます。
番号は維持、データは足す——準備の流れ
整理すると、一時帰国の通信準備はこの順番で進めるとスムーズです。
- 手持ちの端末がeSIM対応・デュアルSIMで使えるか確認する
- 滞在日数から必要なデータ容量の目安を決める
- 日本番号の維持プランで、データをどこまで使えるか確認する
- 番号は維持SIM、データはeSIM、と役割を分けて準備する
- 出発前にデータeSIMを設定し、到着後すぐ使える状態にしておく
データだけを必要な期間だけ足したい場合は、データ専用eSIMという選択肢があります。Bloomyはデータ専用eSIMで、電話番号やSMSは提供していません(番号・SMS認証は番号維持プラン側でご用意ください)。対応エリアや容量、最新の料金は次の表でご確認いただけます。
※選べる容量・料金・対応エリアは時期によって変わる場合があります。最新は確認時点の表示をご覧ください。
まとめ
一時帰国の通信は、毎回ゼロから考えると大変です。日本番号は番号維持プランで残し、データは滞在期間に合わせて必要な分だけ足す——この分け方にすると、準備がシンプルになり、到着後すぐに使えます。短期〜1か月程度の身軽な滞在ならこの組み合わせが扱いやすく、長期滞在や大容量利用の場合は、通常プランなど他の選択肢もあわせて検討すると安心です。判断に迷ったら、まずは手持ち端末のeSIM対応と、番号維持プランで使えるデータ量を確認するところから始めてみてください。
この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。各通信手段の料金・対応エリア・条件は時期や利用状況によって変わります。利用前に各社の公式サイトをご確認ください。eSIMの利用にはeSIM対応・デュアルSIM対応の端末が必要です(2026年6月時点)。
よくある質問
日本へ一時帰国するとき、いちばん手軽な通信手段は?
日本番号を番号維持プランで残し、足りないデータだけをデータ専用eSIMで足す方法が身軽です。出発前にオンラインで設定でき、到着後すぐに使えるため、毎回のSIM探しが不要になります。ただし長期・大容量利用なら通常プランも検討してください。
データ専用eSIMでも日本の電話番号やSMSは使えますか?
いいえ、データ専用eSIMで使えないのは電話番号での発着信(音声通話)とSMSだけです。LINEやWhatsApp等のアプリ通話はデータ通信で通常どおり使えます。日本番号での電話やSMS認証が必要な場合は、番号維持プラン側でご用意ください。
番号維持プランがあれば、データ専用eSIMは要らないのでは?
番号維持プランは通話・SMSは使えても、データ容量が少ないことが多いのが弱点です。一時帰国中に地図や連絡でデータを多く使うなら、必要な期間だけデータ専用eSIMを足すと、追加データを割高に買い足さずに済むことがあります。
一時帰国の滞在日数ごとに、どのくらいの容量が目安ですか?
地図・連絡・調べ物が中心なら、3〜7日で1〜3GB、1〜2週間で3〜5GB、1か月で5〜10GBが一つの目安です。動画やビデオ通話を多く使う場合や1か月以上の滞在では、より大きい容量や通常プランも検討してください。使う量は人により変わります。
eSIMはどの端末でも使えますか?
eSIMの利用にはeSIM対応・デュアルSIM対応の端末が必要です。機種によって対応状況が異なるため、出発前に対応端末の確認ページでチェックしておくと安心です。番号用SIMとデータ用eSIMを同時に使えるかも合わせて確認しましょう。
eSIMはいつ設定すればよいですか?
多くは出発前にインストールしておき、到着後に回線を有効化する流れが安心です。出発前に設定しておけば、現地到着後すぐにデータ通信を使えます。ただし有効化のタイミングはプランで異なる場合があるため、購入前に案内をご確認ください。