最終更新日:2026年9月24日
「デュアルSIMにしてから、電池の減りが早くなった気がする」と感じる方は少なくありません。この記事では、その原因と今日から見直せる設定を、はじめての方にも分かるように順番に説明します。多くの場合、原因は故障ではなく、2回線の待ち受けや電波の弱い回線を探し続ける動作など「通信の動作が増えること」です。使わない回線をオフにする・データ通信に使う回線を固定する・省電力とネットワーク設定を見直す、の3つを押さえれば体感が変わることが多く、海外での節電にもそのまま応用できます。
- 電池消費の主因は故障でなく通信動作
- 使わない回線のオフが最も効きやすい
- データ回線は1つに固定し切替はオフ
- 日本回線をオフにする前にSMS受信を確認
- 海外では出発前の設定で節電しやすい
デュアルSIM・eSIM併用とは
デュアルSIMとは、1台のスマホに2つの回線を入れて使い分けられる仕組みです。物理SIM+eSIM、またはeSIM2つの組み合わせが一般的で、たとえば「日本の番号は今の回線で残したまま、海外でのデータ通信だけを海外用eSIMでまかなう」といった持ち方ができます。
デュアルSIMでは、回線ごとに役割を割り当てられます。「電話番号での通話・SMSはこの回線」「データ通信はこの回線」と指定でき、この割り当て方が電池持ちにも関わってきます。つまり電池対策は、特別なテクニックよりも「2回線をどう役割分担するか」を整えることが出発点です。
デュアルSIMやeSIMに対応しているかは端末によって異なります。お使いのスマホで使えるか不安な方は、先に対応端末チェックで確認しておくと安心です。
デュアルSIMで電池が減りやすくなる主な原因
結論からいうと、電池消費が増える中心は「通信の動作が増えること」です。原因ごとに見ていくと、どの設定を見直せばよいかが判断しやすくなります。
1. 2回線を同時に待ち受けている
デュアルSIMでは通常、どちらの回線にも着信や通知が届くよう、端末が両方の回線を待ち受け続けます。1回線のときより電波のやり取りが増えるぶん、わずかに消費が増えるのは自然なことです。この増加だけで電池が急激に減ることは多くないため、大きく減っていると感じる場合は、次の2〜4の原因が重なっていないかを確認してみてください。
2. 電波の弱い回線を探し続ける(圏外サーチ)
片方の回線が圏外、または電波が弱い状態が続くと、端末はつながる電波を探し続けます。この「探す」動作は電池を多く使います。代表的なのが、海外で使う予定のない日本の回線をオンにしたままにしているケースです。データローミングをオフにしていても、回線自体がオンのままだと、端末が現地の電波に接続しようと動作を続ける場合があります。地下や山間部など、もともと電波が届きにくい場所に長くいるときも同じことが起こります。
3. 5G/4Gの切り替えやネットワーク負荷
5Gと4Gの境目のエリアでは回線がこまめに切り替わり、その都度電波を取り直します。混雑している場所や、電車・バスでの移動中も通信の負荷が上がりやすく、通信が忙しい状態が続くと消費につながります。
4. 設定の見落としで通信が増えている
- 「モバイルデータ通信の切替」がオン:電波状況に応じて2回線をまたいでデータ通信が行われ、切り替えの動作が増えます。
- テザリング(インターネット共有)のつけっぱなし:ほかの端末に通信を分け合う機能は、スマホ本体の負荷も高くなりがちです。
- 位置情報・地図アプリの長時間利用、画面の明るさ:デュアルSIMに限った話ではありませんが、旅行中は使う時間が長くなりがちです。
特に海外では、地図やテザリングを使う時間が普段より長くなりやすいため、回線の設定とあわせて見直すと効果を感じやすくなります。
電池持ちを良くする3つの基本対策
ここからが本題です。端末やOSのバージョンによって項目名や場所は異なりますが、考え方は共通しています。効果が出やすい順に並べているので、上から試すのがおすすめです。
対策1:今使わない回線はオフにする
もっとも効果が出やすいのがこれです。当面使わない回線をオフにすれば、その回線の待ち受けや圏外サーチがなくなります。
- iPhone:「設定」→「モバイル通信」→対象の回線(プラン)を選び、「この回線をオンにする」をオフ。
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→対象のSIMを選びオフ(メーカーにより名称が異なります)。
たとえば帰国するまで日本の回線で通信も着信もしないなら、海外滞在中は日本の回線をオフにしておく、という使い分けができます。ただし、オフにしている間はその回線の番号あての着信やSMSを受け取れないため、後述の「日本の回線をオフにしてよい人・オンのままがよい人」もあわせて確認してください。
対策2:データ通信に使う回線を固定する
2回線とも残す場合は、データ通信に使う回線を1つに固定すると、回線間の切り替えによる消費を抑えられます。あわせて「モバイルデータ通信の切替」をオフにしておくと、もう一方の回線へ勝手にデータ通信が移らず、電池の消費と意図しない通信の両方を防ぎやすくなります。
iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で使う回線を選び、同じ画面の「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにします。Androidでは「SIM」の設定画面で「モバイルデータ」に使うSIMを選べます。
対策3:省電力・ネットワーク設定を見直す
- 5Gを4G(LTE)優先に:5Gが不安定なエリアでは、4G優先にすると切り替えが減り、安定することがあります。
- 低電力モード/バッテリーセーバー:バックグラウンドの通信や更新を抑え、全体の消費を下げられます。
- 不要な通知・バックグラウンド更新を見直す:通信そのものが減れば、回線の動作も減ります。
- テザリングは使うときだけオン:使い終わったらオフに戻す習慣をつけると安心です。
| 状況 | おすすめの設定 |
|---|---|
| 片方の回線を当面使わない | その回線をオフ |
| 2回線とも着信を受けたい | データ回線を固定+切替オフ |
| 電波が不安定なエリア | 4G優先+低電力モード |
| 海外で日本回線が不要 | 日本回線オフ+データローミングを必要な回線だけオン |
日本の回線をオフにしてよい人・オンのままがよい人
「使わない回線をオフ」は効果が出やすい一方、オフにしている間はその回線の電話番号あての着信やSMSを受け取れません。自分がどちらに当てはまるか、出発前に整理しておくと迷いにくくなります。
オフにしても困りにくい人
- 滞在中に、日本の番号あての電話やSMSを受ける予定がない
- 家族や友人との連絡は、LINEなどのアプリが中心
- 短期の旅行で、帰国後にオンへ戻せば十分
オンのまま残したほうがよい人
- 銀行・カード・各種サービスの本人確認で、日本の番号あてのSMS認証コードを受け取る予定がある
- 仕事や家族の都合で、日本の番号への着信を受けたい
- 留学や長期滞在で、日本の番号を使う手続きが途中で発生しそう
オンのまま残す場合も、日本回線のデータローミングはオフ、データ通信は海外用eSIMに固定という組み合わせにしておくと、消費と意図しない通信の両方を抑えやすくなります。なお、海外で日本の番号に着信やSMSがあったときの扱いや料金は、契約中の通信会社の条件によって異なります。出発前に各社の最新の案内を確認しておくと安心です。番号やSMSの持ち方全般は電話番号・SMSのガイドで整理しています。
| 設定項目 | 日本の回線 | 海外用eSIM(Bloomy) |
|---|---|---|
| 回線のオン・オフ | 番号あての着信・SMSが必要ならオン、不要ならオフ | オン |
| データ通信 | 使わない | こちらに固定 |
| データローミング | オフ | プランの案内に従う(オンで使う設計が多い) |
| 電話番号での通話・SMS | 契約内容による | 対象外(データ通信専用) |
海外での節電にも応用できる
ここまでの対策は、そのまま海外での電池節約にも役立ちます。海外では充電できるタイミングが限られたり、移動が多く電波環境が変わりやすかったりするため、節電の効果を実感しやすい場面です。
出発前にやっておくこと
- eSIMの追加は出発前に:Bloomyの場合、届いた設定リンクを1タップし、画面の案内に沿って追加するだけです。Wi-Fiが安定している出発前に済ませておき、現地到着後に回線をオンにする流れにすると迷いにくくなります。手順はeSIMの設定ガイドで確認できます。
- データ回線と回線の役割を先に決めておく:上の表を参考に、どちらの回線をオンにするかを決めておくと、現地で慌てずに済みます。
- 電池の状態を確認する:iPhoneなら「設定」→「バッテリー」から電池の状態を確認できます。消耗が進んでいる場合は、モバイルバッテリーを持っていくと安心です。
現地に着いてから
- 日本の回線はオフ、または役割をしぼる:使わない回線の圏外サーチを止められます。
- データローミングは「使う回線だけ」オン:海外用eSIMはローミングをオンにして使う設計のことが多い一方、日本回線のローミングはオフにしておくと、意図しない通信と消費を防げます。設定の考え方は端末・プランで異なるため、購入後の案内もあわせて確認してください。
移動が多い日・電波が弱い場所では
- 機内や長い地下移動では機内モードを活用:電波を探し続ける動作を止められます。
- 地図は事前に保存:地図アプリによっては、オフライン用の地図を事前に保存できる機能があります。通信量と電池の両方の節約につながります。
- 寒い場所では電池を冷やしすぎない:低温の環境では電池の減りが早く感じられることがあるため、ポケットに入れるなどの工夫が役立ちます。
海外でのデータの使い方や節約の工夫をもっと知りたい方はスマホ節約のまとめを、旅行・留学・一時帰国など場面ごとの使い方は利用シーン別のガイドもあわせてご覧ください。
設定を変える前に知っておきたいこと
回線のオン・オフやデータ回線の指定は、あとから設定画面でいつでも戻せます。ただし、いくつか誤解されやすい点があるので、先に押さえておくと安心です。
Bloomyのプランは基本的にデータ通信専用です。LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。使えないのは、電話番号での発着信(音声通話)とSMSだけです。日本の回線をオフにした場合も、海外用eSIMでデータ通信ができていれば、アプリでの通話やメッセージは続けて使えます。
- 「削除」ではなく「オフ」を選ぶ:eSIMは削除すると、再び使うために追加の手続きが必要になる場合があります。電池対策が目的なら、回線のオフで十分です。
- どの回線を触っているかを確認する:2回線の名前が似ていると取り違えやすいため、回線に「日本」「海外」などの分かりやすい名前を付けておくと迷いにくくなります。
- 番号やSMSが必要な方:日本の回線を残す、現地SIMや番号付きのプランを検討するなど、別の手段もあわせて確認しておくと安心です。
それでも改善しないときのチェック
設定を見直しても極端に減りが早い場合は、回線以外の原因が重なっていることがあります。次の順番で確認してみてください。
- OSやアプリが最新か:古いままだと消費が大きいことがあります。
- 特定のアプリが消費していないか:「バッテリー」の項目で、消費の大きいアプリを確認できます。
- 圏外・弱電波の場所に長くいないか:電波を探す動作が続くと消費が増えます。
- eSIMが正しく動いているか:接続が不安定だと再接続を繰り返し、電池の消費につながります。つながらない・不安定なときはつながらない時の対処で原因を切り分けられます。
- よくある疑問を確認する:設定や使い方の疑問はよくある質問にまとめています。解決しない場合はお問い合わせから日本語でご相談いただけます。
電池の減り方には、端末の状態や使い方による個人差があります。設定だけで解決するとは言い切れないため、気になる症状が続く場合は、端末メーカーのサポートもあわせて確認してください。
Bloomy eSIMでできること
Bloomyは、はじめてeSIMを使う方でも迷いにくいよう、プラン選びから設定、購入後の確認までをやさしくサポートしています。デュアルSIMなら、日本の番号を残しながら、海外でのデータ通信だけをBloomyのeSIMでまかなう使い方ができます(Bloomyは基本的にデータ通信専用です。LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話は通常どおり使え、使えないのは電話番号での発着信とSMSだけです)。
- 渡航先・データ容量・利用日数からプランを探したい方はeSIM比較ページへ。必要な分を選びやすいよう、条件ごとに並べています。
- ほかの手段と比べて検討したい方は比較・選び方の記事も参考になります。
- 動画やテザリングでたっぷり使いたい方にはBloomy Unlimited Maxという選択肢もあります。無制限プランには、公平利用ポリシーや一定利用後の速度制限、テザリング条件が設定される場合があり、速度は現地の回線・エリア・混雑にも左右されます。考え方は無制限eSIMのガイドで整理しているので、購入前に最新の条件とあわせてご確認ください。
- 購入後に内容を確認したいときはアカウントページをご利用ください。
渡航先のeSIMを確認したい方は、比較ページから国名・データ容量・利用日数に合わせてプランを探せます。デュアルSIMやeSIM全般の基本をおさらいしたい方は、eSIMガイド一覧もどうぞ。
(設定項目名・対応状況は2026年9月時点の一般的な内容です。端末やOSの更新、プラン内容の変更により変わる場合があります。購入前に最新の表示をご確認ください。)

