結論から言うと、毎月の通信費を見直したいけれど電話番号は変えたくないという方には、「番号は今の格安“音声”SIM、データ通信は安いeSIM」というデュアルSIM運用(併用)という方法があります。番号はそのまま、容量を多く使うデータ部分だけをコスト効率のよいeSIMに“足す”——いわば引き算ではなく足し算の見直しです。人によっては、通話の使い方とデータ量しだいで通信費を抑えられます。この記事では仕組み・選び方・設定・注意点を、初心者の方にもやさしく中立に整理します。
この記事でわかること
- 番号は今のまま、データだけ安いeSIMに足すデュアルSIM運用がカギ
- 通話・SMSは格安音声SIM、データはデータ専用eSIMで役割分担すると安くなりやすい
- 番号維持は最安ならpovo、手間なく安心なら日本通信・mineo等の定額
- Bloomyはデータ専用で電話番号・通話・SMSは不可、ただしLINEやWhatsApp等ア
- 番号維持の音声SIM+データ20GBで月約2,250円の例もある
なお、料金やデータ容量・提供条件は変更される場合があります。具体的な数字は本文中で「いつ時点・誰の何と比べた数字か」を示しますが、最新は各社公式でご確認ください。
デュアルSIMとは?番号を変えずに通信費を見直す仕組み
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つのSIM(回線)を同時に使える仕組みのことです。たとえば「通話・SMSは今までの番号の回線」「データ通信は別の安い回線」というように、用途ごとに回線を使い分けられます。
この仕組みを使うと、電話番号を解約・乗り換えしなくても、データ通信だけを別の回線に切り替えられます。番号はそのまま残るので、家族や仕事の連絡先、SMS認証などはこれまで通り。「番号が消えるのが怖くて乗り換えに踏み切れなかった」という方に向いた、リスクの小さい見直し方です。
はじめに自分のスマホで使える組み合わせを知りたい方は、eSIM対応端末の確認ページから見ておくと安心です。
なぜ「音声SIM+データeSIM」で安くなりやすいのか(役割分担)
通信費は大きく「通話・SMSの基本料」と「データ通信料」に分けられます。多くの方は、料金の差が出やすいのはデータ容量の部分です。そこでデュアルSIMでは、次のように役割を分担します。
- 通話・SMS認証:番号維持に特化した格安“音声”SIM(基本料の安いプランで番号だけ持つ)
- データ通信:コスト効率のよいデータ専用eSIM(必要な容量だけ選ぶ)
ポイントは、番号は各社のまま変えないこと。誰かを解約して損をするのではなく、データの担当を“足す”だけなので、番号にひもづくサービスはそのまま使えます。さらに、音声SIM側に少量のデータを持っておけば、eSIM側が一時的に不調なときのバックアップにもなります。
同じ「データを安く」という観点で各社プランを横断して見たい方は、比較カテゴリの記事やスマホ節約のまとめもあわせてどうぞ。
番号維持に向く格安音声SIMの選び方(比較)
“通話・SMS側”は、番号を安く維持できることが第一です。考え方は大きく2つに分かれます。
- 最安をねらう:基本料0円ベースのプラン。ただし維持の手間と失効リスクがある
- 手間なく安心:低額の定額プラン。“ほったらかし”でも番号が消えない
以下は2026年6月9日時点・税込目安の一例です(HISモバイル・mineoの初期費用・povo2.0は2026年10月時点の公式表示)。最新の料金・条件は各社公式でご確認ください。サービスごとに利用する回線(ドコモ回線・au回線など)が異なるため、端末との相性も含めて選ぶと安心です。
| サービス(例) |
月額の目安 |
通話料の目安 |
特徴 |
| povo2.0 |
基本料0円(180日を超えて使い続けるには条件あり) |
22円/30秒 |
番号維持は最安級。ただし180日ごとの購入を忘れると番号失効のリスクがあり、管理が必要。SMS対応。完全な0円ではありません。 |
| 日本通信SIM 合理的シンプル290 |
290円(データ1GB) |
11円/30秒 |
定額で“ほったらかし”でも維持できる安心型。追加データ220円/GB。最低利用期間・解約金なしでバランス良好。 |
| mineo マイそく スーパーライト |
250円(最大32kbpsの超低速・無制限) |
22円/30秒 |
超低速のため通常のネットはほぼ不可。音声・SMS認証専用と割り切るなら最安級。初期費用が別途かかります(契約事務手数料3,850円+SIMカード発行料440円)。 |
| HISモバイル 自由自在3.0 |
280円〜(月100MB未満時) |
9円/30秒 |
通話単価が安く、5G対応。 |
| irumo 0.5GB |
550円 |
— |
大手公式で回線が安定。料金は最新を公式で要確認。 |
「最安」と「安心」のどちらを取るか
番号維持の最安級はpovoですが、半年ごとの購入という一手間と失効リスクが付きます。日本通信SIM・mineo・HISモバイルなどの定額プランは、買い忘れの心配なく番号を保てる安心型です。どちらが正解ということはなく、「手間をかけても最安にしたいか」「手間なく安心したいか」で選ぶのがおすすめです。番号・SMSまわりの考え方は電話番号・SMSのカテゴリもご参照ください。
データはeSIMで「足す」|Bloomyの国内データプラン
データ側は、必要な容量だけを選べるデータ専用eSIMが扱いやすいです。ここで大切な前提として、Bloomyは基本的にデータ通信専用です。電話番号やSMS、音声通話は付きません。だからこそ、番号は格安音声SIM側にまかせる“併用”が前提になります(番号は各社のまま)。LINEやWhatsAppなどのアプリ通話は、データ通信が使える環境であれば利用できる場合があります。
国内向けデータ専用プランの一例(2026年6月9日時点・税込目安):
| データ容量 |
利用日数 |
料金の目安 |
| 1GB |
7日 |
250円 |
| 3GB |
30日 |
430円 |
| 10GB |
30日 |
1,120円 |
| 20GB |
30日 |
1,960円 |
| 50GB |
30日 |
4,050円 |
容量・日数からプランを探したい方は、eSIM比較ページでデータ容量や利用日数に合わせて選べます。
組み合わせ別シミュレーション(実例)
「結局いくらになるのか」を、いくつかの組み合わせで見てみます。以下はいずれも2026年6月9日時点の税込目安にもとづく一例です。実際の金額は今の契約内容や使用量で変わるため、最新は各社公式でご確認ください(必ず安くなる、と断定するものではありません)。
| 組み合わせ(例) |
月額の目安 |
こんな人に |
| 番号=日本通信SIM 290円 + データ=Bloomy 20GB(1,960円) |
約2,250円 |
ほったらかしでも安心して維持したい人 |
| 番号=mineo マイそくSL 250円 + データ=Bloomy 10GB(1,120円) |
約1,370円 |
通話・認証専用に割り切る人 |
povoや楽天モバイル、ahamoなどと比べる場合も、容量や条件をそろえて実際の差額で考えるのが正確です。自分の使用量に当てはめて、比較ページで容量を選んでみてください。
設定の流れ|デュアルSIMの使い方
難しそうに感じますが、流れはシンプルです。番号(音声SIM)はそのまま、データのeSIMを追加して、回線の役割を設定するだけです。
- 番号は今の音声SIMのまま使い続けます(解約しません)。
- データ用のeSIMを追加します。購入後に届くQRコードなどでインストールします。
- 端末の回線設定で、「音声=音声SIM」「モバイルデータ通信=eSIM」と役割を分けます。
- 必要に応じて、データの「ローミングをオン」など各端末の案内に従います。
これで、電話・SMSは今までの番号、ネットはeSIMという形になります。具体的な手順や画面は端末ごとに異なるため、設定ガイドを見ながら進めると迷いにくいです。うまくつながらないときは、よくある質問もあわせてご確認ください。
対応端末とSIMの組み合わせを事前に確認
デュアルSIMにはいくつかの組み合わせがあり、端末によって対応が異なります。
- 物理SIM+eSIM:今の番号が物理SIMなら、そこにデータeSIMを足す形が分かりやすいです。
- eSIM+eSIM:iPhone 13以降など、2つのeSIMを同時待ち受けできる端末もあります。
自分の端末がeSIMに対応しているか、どの組み合わせが使えるかは、購入前に必ず確認しておきましょう。eSIM対応端末の確認ページでチェックできます。SIMロックの有無も念のため確認しておくと安心です。
注意点・デメリット(正直に)
メリットだけでなく、知っておきたい点も先にお伝えします。
- Bloomyはデータ専用です。番号・SMS・音声通話は付かないため、番号やSMS認証は必ず音声SIM側で確保してください。
- povoなど0円ベースのプランは「維持の手間」と「失効リスク」があります。180日ごとの購入を忘れると番号が使えなくなる場合があるため、管理が苦手な方は定額の安心型が向きます。
- 2回線分の管理が必要になります(請求・容量の確認など)。最初だけ少し手間が増えます。
- 速度や安定性は回線・エリア・混雑に左右されます。「常にどこでも高速」ではない点はご理解ください。
- 無制限系のプランを検討する場合も、公平利用ポリシーや一定利用後の速度制限、テザリング可否などの条件が設定されることがあります。購入前に最新条件をご確認ください。
こうした点を理解したうえで、「番号は今のまま、データだけ安く」という選択肢を知っておくと、通信費の見直しがぐっと考えやすくなります。
まとめ|番号はそのまま、データだけ“足し算”で見直す
デュアルSIM運用は、番号を変えずにデータ部分だけ安いeSIMに任せる、リスクの小さい通信費の見直し方です。番号維持は「最安をねらうならpovo(半年に一度の一手間)/手間なく安心なら日本通信・mineoなどの定額」、データは必要な容量だけeSIMで足す——この役割分担が基本です。まずは自分の端末の対応と、毎月のデータ使用量を確認するところから始めてみてください。
次の一歩として、対応端末を確認し、比較ページで容量・日数に合うデータプランを探し、設定ガイドで手順を見ておくと、迷わず始められます。
よくある質問
番号は本当に変わりませんか?
変わりません。番号は今の音声SIMのまま維持し、データ通信だけを別のeSIMに任せる“併用”です。番号を解約・乗り換えしないので、SMS認証や連絡先はこれまで通り使えます。
BloomyのeSIMで電話やSMS認証はできますか?
できません。Bloomyは基本的にデータ通信専用で、電話番号・SMS・音声通話は付きません。通話やSMS認証は格安音声SIM側で確保してください。LINE等のアプリ通話はデータ通信が使える環境で利用できる場合があります。
結局、毎月いくら安くなりますか?
今の契約や使用量で変わるため一概には言えません。一例として、日本通信SIM(290円)+データ20GBのeSIM(1,960円)で月約2,250円という組み合わせもあります(2026年10月時点の目安)。最新は各社公式でご確認ください。
povoの「基本0円」で番号を維持し続けられますか?
完全な0円維持はできません。180日以内に有料のデータ追加が必要で、買い忘れると番号失効のリスクがあります。手間なく維持したい場合は、日本通信やmineoなどの定額の安心型が向いています。
自分のスマホでデュアルSIMは使えますか?
端末によります。物理SIM+eSIM、またはeSIM+eSIM(iPhone 13以降など)に対応していれば使えます。購入前にeSIM対応端末ページで確認してください。SIMロックの有無も念のためチェックすると安心です。
設定は難しくありませんか?
流れはシンプルです。今の音声SIMはそのまま、データ用eSIMを追加し、「音声=音声SIM/データ=eSIM」と役割を分けるだけです。手順は端末ごとに異なるため、設定ガイドを見ながら進めると迷いにくいです。