最終更新日:2026年8月4日
海外に着いてスマホの電源を入れる瞬間、「この設定のままで大丈夫かな」と落ち着かない気持ちになる方は多いと思います。データローミングをオフにするだけでも大きな備えになりますが、端末には通信が動きうる設定がいくつかあり、それぞれ別の場所にあります。渡航前にやっておきたいのは、契約中の回線側で「モバイルデータ通信」と「データローミング」を両方オフにし、モバイルデータ通信の使用先を旅行用のeSIMに固定しておくことです。この記事では、iPhone・Androidそれぞれの手順と、見落としやすい設定、帰国後に元へ戻す流れまでを順番に整理します。(2026年8月時点の情報です。設定画面の名称や位置は、OSのバージョンや端末によって異なる場合があります。)
- 回線オフとローミングオフは別の設定
- データ通信の使用先はeSIMに固定する
- 自動更新・バックアップも渡航前に見直す
- 出発前に入れて現地でオンが分かりやすい
- 帰国後は元の回線に戻す作業が要る
「ローミングをオフ」だけでは不安が残るのはなぜか
結論から言うと、データローミングのオフは「海外の回線につないでデータ通信をするかどうか」を決める設定であり、回線そのものを止める設定とは別だからです。スマホには複数の回線(物理SIMと eSIM、あるいは eSIM同士)を同時に入れられるため、「どの回線でデータ通信をするか」という選択がもう一段上にあります。ここが旅行用のeSIMではなく契約中の回線を向いたままだと、読者としては「オフにしたはずなのに」と感じる状況が生まれます。
そのため、渡航前にやることは大きく3つに分けて考えると迷いにくくなります。①契約中の回線を眠らせる、②データ通信の使用先をeSIMに固定する、③知らないうちにデータを使う機能を止める。この順番で見ていきます。すでに請求が発生していて原因を切り分けたい方は、海外でローミングをオフにしたのに課金される?原因と確認手順で、どこを確認すればよいかを整理しています。この記事は「そうなる前の準備」を扱います。
iPhoneでキャリア回線を止めてeSIMだけ使う手順
iPhoneでは、回線ごとにオン・オフを切り替えられる画面が用意されています。おおまかな流れは次のとおりです。
- 「設定」→「モバイル通信」を開き、契約中の回線(主回線など)を選ぶ
- その回線の「この回線をオンにする」をオフにする(回線名の表示はプランや通信会社により異なります)
- 同じ画面の「データローミング」もオフのままにしておく
- 一つ前の画面に戻り、「モバイルデータ通信」の使用先として、旅行用のeSIMを選ぶ
- 「モバイルデータ通信の切替を許可」がオンになっている場合はオフにする
最後の「モバイルデータ通信の切替を許可」は、選んだ回線が使えないときにもう一方の回線へ自動で切り替わる機能です。国内では便利な設定ですが、海外では意図しない回線が使われる入り口になりやすいため、渡航中はオフにしておくと状況が分かりやすくなります。
Androidで同じ状態にする手順
Androidも考え方は同じで、「契約中の回線をオフにする」「データ通信に使うSIMをeSIMに指定する」の2点を押さえます。ただしメーカーやOSバージョンによって画面名が変わるため、次の言葉を手がかりに探してください。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(または「モバイルネットワーク」「SIMカード管理」)を開く
- 契約中の回線を選び、「SIMを使用」「有効」などのスイッチをオフにする
- 同じ画面の「ローミング」「データローミング」もオフのままにしておく
- 「モバイルデータ」に使うSIMとして、旅行用のeSIMを選ぶ
- あわせて「優先SIM」「データ通信に使用するSIM」の表示がeSIM側になっているか確認する
設定項目が見つからない場合は、端末メーカーの公式サポートで機種名と「eSIM 設定」を確認すると確実です。手元の端末がeSIMに対応しているか不安な方は、先にeSIM対応端末の確認ページを見ておくと安心です。
見落としやすい設定をまとめて確認する
回線まわりを整えても、アプリ側で通信が動くことがあります。旅行用プランの残量が想定より早く減る原因になりやすいので、出発前にまとめて見直しておくと落ち着いて過ごせます。
| 見落としやすいところ | 起きやすいこと | 渡航前の対応 |
|---|---|---|
| モバイルデータ通信の使用先 | eSIM側に固定していないと、契約中の回線が使われることがある | 旅行用のeSIMを選び、自動切替はオフに |
| 契約中回線のデータローミング | 回線自体がオンのままだと、どちらで通信しているか分かりにくい | ローミングと回線のデータ通信を両方オフに |
| アプリの自動更新・バックグラウンド更新 | 気づかないうちにデータを使い、残量が早く減る | 渡航中はオフにし、Wi-Fiのときだけ更新 |
| 写真・クラウドの自動バックアップ | 大きなファイルの同期が走り、残量を消費する | Wi-Fi接続時のみ同期する設定に変更 |
| テザリング(インターネット共有) | 同行者の端末がつながり、残量が想定より減る | プランの条件を確認し、使わないときはオフに |
テザリングの可否や条件はプランによって異なります。同行者と分け合う予定がある方は、購入前に対象プランの条件表示をご確認ください。
出発から現地到着までの流れ
順番で言うと、eSIMの追加は出発前、回線をオンにするのは現地到着後、という流れが分かりやすいです。Bloomy eSIMの場合、届いた設定リンクを1タップすると画面の案内に沿ってeSIMが追加されます。日本にいるあいだにWi-Fi環境で追加まで済ませておき、現地に着いてからeSIM側の回線をオンにすると、空港で慌てずに済みます。
- 出発前(Wi-Fi環境):設定リンクを1タップしてeSIMを追加し、契約中の回線をオフにする準備をしておく
- 出発直前:自動更新・自動バックアップをオフにし、モバイルデータ通信の使用先をeSIMに設定
- 現地到着後:機内モードを解除し、eSIM側の回線をオンにして通信を確認
- つながらないとき:機内モードのオン・オフ、端末の再起動、回線選択の再確認を順に試す
有効化のタイミングはプランによって異なる場合があるため、購入時の案内もあわせてご確認ください。手順を画面付きで見たい方は設定ガイド、現地でつながらないときはトラブル時の確認手順に、状況別の対処をまとめています。
この方法が向いている人/回線を残したほうがいい人
先に結論をお伝えすると、「旅行中はデータ通信だけできれば足りる」という方には、契約中の回線を眠らせる方法が分かりやすく、費用の見通しも立てやすくなります。一方で、日本の電話番号での着信やSMSの受信が旅行中も必要な方は、回線を止める前に条件を確認したほうが安心です。
- 向いている人:短期の旅行や出張で、地図・検索・アプリ通話が使えれば足りる方/通信費の見通しをはっきりさせたい方/はじめての海外でシンプルな状態にしておきたい方
- 回線を残す判断が要る人:日本の電話番号あての着信を受けたい方/銀行やサービスのSMS認証を旅行中に使う予定がある方/勤務先から番号あての連絡が入る可能性がある方
ここで大切な前提をひとつ。Bloomy eSIMはデータ通信専用です。電話番号での発着信(音声通話)とSMSには対応していませんが、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。家族や友人との連絡はアプリ通話で足りることが多い一方、番号あての着信やSMS認証が必要な方は、契約中の回線をどう扱うかを事前に決めておくと迷いません。番号を維持したまま海外で着信を受けられるかどうか、料金がどうなるかは契約内容によって異なるため、契約中の通信会社の公式案内で最新の条件をご確認ください。
帰国後にやっておくこと
帰国後は、渡航前に触った設定を戻す作業が残ります。ここを忘れると「日本に帰ったのに圏外のまま」「モバイル通信が使えない」と感じる原因になりやすい部分です。
- 契約中の回線をオンに戻す
- モバイルデータ通信の使用先を契約中の回線に戻す
- オフにした自動更新・自動バックアップを、必要に応じて元に戻す
- 使い終わったeSIMは、有効期限や再利用の可否を確認したうえで整理する
eSIMを削除すると、同じプロファイルを入れ直せない場合があります。削除の前に、プランの案内やよくある質問を確認しておくと安心です。
Bloomy eSIMで準備するときの流れ
渡航先が決まっている方は、まず必要なデータ容量と日数を決めるところからで大丈夫です。BloomyのeSIM比較ページでは、国・地域、データ容量、利用日数から条件に合うプランを探せます。料金や対応国は変更される場合があるため、購入前に最新の表示をご確認ください。
容量の目安に迷ったときは、地図とメッセージ中心の使い方なのか、動画やビデオ通話も使うのかで考えると選びやすくなります。短期の旅行なら少なめの容量から始め、足りなければ追加を検討する、という進め方も無理がありません。eSIMの基本から順に読み直したい方は、eSIMガイドにはじめての方向けの記事をまとめています。
設定は一度やってしまえば、次の渡航からはぐっと気楽になります。出発前に回線とアプリの設定をひととおり整えて、現地では地図と連絡手段に集中できる状態をつくっておきましょう。
※本記事の内容は2026年8月時点の情報です。設定画面の名称・位置、プランの料金や利用条件は変更される場合があります。契約中の回線の扱いについては、通信会社の公式案内をあわせてご確認ください。

