先に結論
滞在中に日本の回線を使う予定がないなら、データローミングをオフにするだけでなく、日本の回線そのものをオフ(SIMを使用しない)にしておくと状態が分かりやすく安心です。ただし回線をオフにすると、電話番号あての着信やSMSの認証コードは届かなくなります。受け取る必要があるなら、回線はオンのままデータローミングだけをオフにして、料金条件を事前に確認してください。
最終更新日:2026年8月5日(記載内容の確認日)
海外用のeSIMを入れたあと「日本の回線はこのままにしておいて大丈夫だろうか」と気になる方は多いと思います。デュアルSIMの画面には日本の回線と海外用eSIMが並んで表示されます。どちらをどう扱えばよいのか分かりにくいためです。結論として、滞在中に日本の回線を使う予定がないなら、データローミングをオフにするだけでなく日本の回線そのものをオフ(回線をオフ/SIMを使用しない)にしておくのがいちばんです。意図しない通信を減らしやすい方法だからです。この記事では具体的な操作手順を紹介します。あわせて、オフにする前に確認しておきたいことと見落としやすい設定、帰国後に元へ戻す流れを整理します。
この記事でわかること
- 日本の回線は「回線ごとオフ」が安心
- iPhone・Androidの操作場所
- オフで届かなくなる連絡の種類
- 主回線を残したい場合の設定順
- 請求が続くときの確認先
海外では「データローミングをオフ」から一歩進めると安心です
データローミングのオフは有効な設定です。ただしそれだけでは、日本の回線は「有効なまま待機している」状態です。回線が有効なままだと、電話番号への着信やSMSの受信、通信事業者ごとのサービスは動くことがあります。機種変更や再起動、設定アプリの操作をしているうちに、いつの間にか設定が戻っていたというケースも起こりえます。
データローミングのオフは、海外の回線につないでデータ通信をするかどうかを決める設定です。回線そのものを止める設定とは別のものです。さらに端末には「どの回線でデータ通信をするか」という選択がもう一段上にあります。ここが海外用eSIMではなく日本の回線を向いたままだと、「オフにしたはずなのに」と感じる状況が生まれます。
日本の回線を使う予定がないのであれば、回線そのものをオフにしておくほうが状態が分かりやすく、旅行中に何度も設定画面を見直す必要もありません。海外用eSIM側だけを有効にしておけば、モバイルデータ通信はそちらから行われます。
日本の回線の「3つの状態」を比べる
同じ「オフ」という言葉でも、どこをオフにするかで結果が変わります。まず全体像を確認しておくと迷いにくくなります。
| 日本の回線の状態 |
データ通信 |
電話番号での着信・SMS |
海外での想定用途 |
| 回線オン+データローミングオン |
行われる(事業者のプラン内容に応じた料金が発生) |
受け取れる |
日本の回線の海外プランを使う場合 |
| 回線オン+データローミングオフ |
基本的に行われない |
受け取れる(着信・SMSの料金は事業者の条件による) |
連絡は受けたいが通信はeSIM側で行いたい場合 |
| 回線をオフ(SIMを使用しない) |
行われない |
受け取れない |
滞在中は日本の回線を使わないと決めている場合 |
料金や適用条件は契約している通信事業者・プランによって異なります。詳細は各社の公式案内で最新の内容をご確認ください(2026年8月時点)。
iPhoneで日本の回線をオフにする手順
先に海外用eSIMのインストールを済ませてから操作すると、通信が途切れて困ることがありません。おおまかな流れは次のとおりです。
- 「設定」→「モバイル通信」を開きます。
- 回線の一覧から、日本の回線(キャリア名やご自身で付けたラベル)を選びます。
- 「この回線をオンにする」をオフにします。
- 同じ画面の「データローミング」もオフのままにしておきます。
- 一覧に戻り、「モバイルデータ通信」が海外用eSIMになっていることを確認します。
- 海外用eSIMを選び、「データローミング」の設定が案内どおりになっているか確認します。
あわせて「モバイルデータ通信の切替を許可」がオンになっている場合はオフにしておきます。片方の回線がつながりにくいときに、自動でもう一方へ切り替わる動作を抑えられるためです。国内では便利な機能ですが、海外では意図しない回線が使われる入り口になりやすい設定です。表示名や項目の位置はiOSのバージョンによって少し異なる場合があります。
Androidで日本の回線をオフにする手順
Androidは端末メーカーやOSバージョンで名称が異なりますが、考え方は同じです。「日本の回線をオフにする」「データ通信に使うSIMを海外用eSIMに指定する」の2点を押さえます。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(または「モバイルネットワーク」「SIMカード管理」)を開きます。
- 日本の回線を選び、「SIMを使用」「有効」などのスイッチをオフにします。
- 同じ画面の「ローミング」「データローミング」もオフのままにしておきます。
- モバイルデータの利用回線が海外用eSIMになっているか確認します。「優先SIM」「データ通信に使用するSIM」の表示がeSIM側になっているかも見ておきます。
- 海外用eSIM側のローミング設定を、購入時の案内にそって確認します。
「デュアルSIM」「SIMカードマネージャー」など、メーカーごとに別の呼び方をしていることがあります。見当たらない場合は、設定アプリの検索窓に「SIM」と入力すると見つけやすくなります。それでも見つからないときは、端末メーカーの公式サポートで機種名と「eSIM 設定」を確認すると確実です。手元の端末がeSIMに対応しているか不安な方は、先にeSIM対応端末の確認ページを見ておくと安心です。
回線のほかに見直したい設定
回線まわりを整えても、アプリ側で通信が動くことがあります。海外用プランの残量が想定より早く減る原因になりやすいので、出発前にまとめて見直しておくと落ち着いて過ごせます。
| 見落としやすいところ |
起きやすいこと |
渡航前の対応 |
| モバイルデータ通信の使用先 |
eSIM側に固定していないと、日本の回線が使われることがある |
海外用eSIMを選び、自動切替はオフに |
| 日本の回線のデータローミング |
回線自体がオンのままだと、どちらで通信しているか分かりにくい |
ローミングと回線のデータ通信を両方オフに |
| アプリの自動更新・バックグラウンド更新 |
気づかないうちにデータを使い、残量が早く減る |
渡航中はオフにし、Wi-Fiのときだけ更新 |
| 写真・クラウドの自動バックアップ |
大きなファイルの同期が走り、残量を消費する |
Wi-Fi接続時のみ同期する設定に変更 |
| テザリング(インターネット共有) |
同行者の端末がつながり、残量が想定より減る |
プランの条件を確認し、使わないときはオフに |
知っておきたいこと
テザリングの可否や条件はプランによって異なります。同行者と分け合う予定がある方は、購入前に対象プランの条件表示をご確認ください。
オフにする前に確認したい3つのこと
回線をオフにすると、電話番号に紐づく連絡が届かなくなります。困る場面がないか、出発前に一度だけ確認しておくと安心です。
- 電話番号での着信・SMSの受信:勤務先・学校・家族からの連絡が電話番号に来る予定があるなら、その期間だけ回線をオンに戻す運用も考えられます。
- SMSで届く認証コード:銀行・証券・各種サービスの認証がSMSの場合、受け取れないと手続きが進まないことがあります。アプリ認証など別の方法に変更できるか、渡航前に各サービスの公式案内でご確認ください。取り扱いはサービスごとに異なります。
- 留守番電話・転送などのサービス:動作は契約内容によって変わります。必要な方は各社の公式ページで最新の条件を確認しておくと迷いません。
連絡を受け取る必要があるなら、「回線はオン・データローミングだけオフ」という中間の設定にしておく方法もあります。この場合は、着信やSMSにかかる料金の条件を事前に確認しておくと安心です。
この方法が向いている人・向いていない人
どちらが良い・悪いではなく、滞在中に日本の番号を使うかどうかで決めると分かりやすくなります。旅行中はデータ通信だけできれば足りる方なら、日本の回線を止める方法は状態が分かりやすく、費用の見通しも立てやすくなります。
回線ごとオフが向いている人
- 短期の旅行や出張で、地図・検索・LINEなどのアプリ通話が使えれば足りる方
- 設定をあれこれ触るのが不安で、状態をはっきりさせたい方
- はじめての海外で、シンプルな状態にしておきたい方
- 過去に、日本の回線側の通信が気づかないうちに行われていた経験がある方
回線をオンのまま残したほうがよい人
- 仕事や家族の事情で、電話番号への着信を受ける可能性がある方
- SMSでの認証が必要な手続きを滞在中に行う予定がある方
- 一時帰国や長期滞在で、日本の番号を維持しながら使い分けたい方
番号を維持したまま海外で着信を受けられるか、料金がどうなるかは契約内容によって異なります。契約中の通信会社の公式案内で最新の条件をご確認ください。
回線をオフにしたのに請求が発生したときは
設定を見直したはずなのに料金が発生している場合は、設定以外の原因が関わっていることもあります。よくあるのは、出発前や到着直後の短時間に通信が行われていた、複数の回線のうち別の回線が使われていた、請求の締め日と利用日がずれて見えている、といったケースです。
原因の切り分け方と確認の順番は、海外でローミングをオフにしたのに課金される?原因と確認手順で手順ごとに整理しています。請求内容に心当たりがないときは、こちらを上から順に確認してみてください。この記事は「そうなる前の準備」を扱っています。端末側で通信が起きていないかを確かめたい場合は、つながらない・動作が気になるときの対処もあわせてご覧いただけます。
帰国後に元へ戻すこと
渡航前に触った設定は、帰国後に戻す作業が残ります。忘れると、日本に帰ったのに圏外のままだったり、モバイル通信が使えなかったりする原因になりやすい部分です。
- 日本の回線をオンに戻す
- モバイルデータ通信の使用先を日本の回線に戻す
- オフにした自動更新・自動バックアップを、必要に応じて元に戻す
- 使い終わったeSIMは、有効期限や再利用の可否を確認したうえで整理する
eSIMを削除すると、同じプロファイルを入れ直せない場合があります。削除の前に、プランの案内やよくある質問を確認しておくと安心です。
Bloomy eSIMを使うときの流れ
Bloomyでは、届いた設定リンクを1タップするだけでeSIMを追加できます。日本のWi-Fi環境で追加まで済ませ、現地に着いてから海外用eSIMの回線をオンにすると、空港で慌てずに済みます。手順の詳細は設定ガイドにまとめています。
- 出発前(Wi-Fi環境):設定リンクを1タップしてeSIMを追加します。
- 出発直前:日本の回線を上記の手順でオフにします。自動更新・自動バックアップもオフにして、モバイルデータ通信の使用先をeSIMに設定します。
- 現地到着後:機内モードを解除し、eSIM側の回線をオンにして通信を確認します。
- つながらないとき:機内モードのオン・オフ、端末の再起動、回線選択の再確認を順に試します。
有効化のタイミングはプランによって異なる場合があるため、購入時の案内もあわせてご確認ください。
知っておきたいこと
Bloomy eSIMはデータ通信専用です。使えないのは電話番号での発着信(音声通話)とSMSだけで、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。電話番号やSMSが必要な場面がある方は、日本の回線を残す設定にするか、番号付きの手段もあわせてご検討ください。
渡航先に合わせてプランを探したい方はeSIM比較ページをご覧ください。国・地域、データ容量、利用日数で絞り込めます。料金や対応国は変更される場合があるため、購入前に最新の表示をご確認ください。容量に迷ったときは、地図とメッセージ中心なのか、動画やビデオ通話も使うのかで考えると選びやすくなります。購入前の疑問はよくある質問にも整理しています。設定まわりの記事をまとめて読みたい方はeSIMガイドもどうぞ。
あわせて読みたい:eSIMを入れたのに主回線で課金?デュアルSIMの設定を見直す/帰国後にeSIMから日本の主回線へ戻す手順|つながらない時の確認点
まとめ
滞在中に日本の番号を使う予定がないなら、日本の回線ごとオフにしておくのが、状態が分かりやすく安心な方法です。電話番号への着信やSMSを受け取りたい場合は、回線はオンのままデータローミングだけをオフにする中間の設定を選び、料金条件を事前に確認しておくとよいでしょう。設定を整えたうえで請求に心当たりがないときは、原因の切り分け手順を確認するところから始めてみてください。
※設定項目の名称や位置は端末・OSのバージョンによって異なる場合があり、通信事業者の料金・条件も変更されることがあります。ご利用前に各社の公式案内および最新の表示をご確認ください。
よくある質問
日本の回線をオフにすると、LINEの通話やメッセージも使えなくなりますか?
海外用eSIMでデータ通信ができていれば、LINEやWhatsAppなどのアプリ通話・メッセージは通常どおり使えます。使えなくなるのは電話番号での発着信(音声通話)とSMSです。日本の番号あての連絡を受ける予定がある方は、回線はオンのままデータローミングだけをオフにする方法もご検討ください。
日本の回線をオフにしても、契約の月額料金はかかりますか?
端末側で回線をオフにするのは通信を止める操作で、契約そのものを止めるものではありません。月額料金の扱いは契約内容によって異なるため、契約している通信事業者の公式案内でご確認ください。海外で発生した通信の請求について確認したい場合は、原因と確認手順をまとめた記事が参考になります。
帰国したら、どうやって日本の回線に戻せばよいですか?
オフにしたときと同じ画面で戻せます。iPhoneは「設定」→「モバイル通信」から日本の回線を選び「この回線をオンにする」を有効に、Androidは「設定」→「SIM」から「SIMを使用」を有効にします。あわせて、モバイルデータ通信の利用回線が日本の回線になっているかも確認しておくと安心です。