海外旅行や留学の準備でeSIMを調べていると、多くの方が『デメリットはないの?』『あとで困らない?』という不安に行き当たります。結論から言うと、eSIMで気をつけたい点は数えるほどで、その多くは購入前にひとつ確認するか、仕組みを知っておくだけで避けられます。この記事では、はじめての方や久しぶりに海外でスマホを使う方がつまずきやすいポイントを正直に整理し、それぞれの対処法までまとめました。読み終えるころには、自分にeSIMが向いているか、何を準備すればよいかが見えてくるはずです。
- eSIMの主な注意点は5つだけ
- 対応端末は30秒で確認できる
- 通話・SMSの正しい仕組み
- 削除・設定・容量の不安の消し方
- 自分に向いているかの見極め
eSIMの主なデメリット・注意点は?
先に答えをまとめます。eSIMで知っておきたい注意点は、おおむね次の5つです。いずれも『買う前に確認する』『仕組みを知る』ことで、ほとんど解消できます。むやみに不安を抱えるより、ひとつずつ確認していくほうが近道です。
| 注意点 | 内容 | 対処法 |
|---|---|---|
| 対応端末が必要 | eSIM対応機種+SIMロック解除が前提 | 30秒の自己チェックで確認 |
| データ通信専用 | 電話番号での通話・SMSは不可 | アプリ通話で代用/番号は別手段 |
| 設定の手間 | 出発前に設定が必要 | QRや案内に沿って数分で完了 |
| 削除に注意 | 消すと再ダウンロードが必要な場合 | 基本は削除しない/サポートに相談 |
| 通信品質の変動 | 現地回線・エリア・混雑で変わる | 対応回線・利用者の声を事前確認 |
注意点①:eSIM対応の端末が必要
結論、最近のスマートフォンの多くは対応しているので、過度な心配は不要です。eSIMを使うには、端末がeSIMに対応し、SIMロックが解除されている必要があります。とはいえ、ここ数年の主要機種はおおむね対応しており、国内で購入した端末も2021年10月以降はSIMロックが原則かかっていません。すでに条件を満たしているのに、不安だけが残っているというケースも少なくありません。
自分の端末が対応しているかは、「設定 → 一般 → 情報」(iPhone)や、電話アプリで「*#06#」を入力(多くのAndroid)してEIDという番号が表示されるかで、対応の目安を確認できます。EIDはeSIMを識別するための番号で、これが表示されればeSIMに対応している可能性が高いと考えられます。ただし最終的な対応可否は機種や購入時期によって異なるため、端末メーカーの情報もあわせてご確認ください。詳しい手順はeSIM対応端末の確認をご覧ください。
注意点②:データ通信専用(通話・SMSの仕組み)
ここは誤解が多いので、正確にお伝えします。Bloomy eSIMはデータ通信専用です。電話番号での発着信(音声通話)とSMSは利用できません。一方で、LINE・WhatsApp・Messenger・FaceTimeなどのアプリ通話(データ通信を使う通話)は通常どおり使えます。つまり『すべての通話ができない』わけではなく、使えないのは電話番号での音声通話とSMSだけ、という点を押さえておくと安心です。家族や友人との連絡は、普段使っているアプリでそのまま続けられます。
銀行やSNSのSMS認証など、日本の電話番号でSMSを受け取る必要がある方は、日本の番号を残す・別の認証手段を用意するなど、別の方法もあわせてご検討ください。渡航前に、よく使うサービスの認証方法を見直しておくと当日慌てずにすみます。
注意点③:設定の手間(でも数分で終わる)
結論、QRコードや画面の案内に沿って進めれば、数分で設定できます。多くの場合、出発前にWi-Fi環境でインストールし、現地に着いてから回線を有効にする流れが安心です。出発前にインストールまで済ませておけば、現地ではスイッチを切り替える感覚で使い始められます。有効化のタイミングはプランによって異なるため、購入前の案内を確認しておきましょう。設定に不慣れな方でも、手順を一度なぞっておけば落ち着いて進められます。具体的な流れは設定ガイドにまとめています。
注意点④:削除すると戻せない場合がある
eSIMは基本的に削除する必要がありません。利用期間が終わっても端末に残しておいて問題なく、誤って削除すると再ダウンロードが必要になる場合があります。そのため、使い終わるまではそのままにしておくのがおすすめです。物理SIMのように『抜いてしまう』操作がない分、整理しようとして消してしまう前に、本当に削除してよいかを一度確認すると安心です。万一うまくいかないときも、まずはつながらない時の対処やサポートにご相談ください。
注意点⑤:通信品質は現地の状況で変わる
通信の速度や安定性は、現地のネットワーク・エリア・時間帯の混雑によって変わります。これは物理SIMでも同じで、eSIMだけの弱点ではありません。郊外や山間部、地下、混雑するイベント会場などでは、つながりにくく感じる場面もあります。購入前に、渡航先で対応している回線や利用者の声を確認しておくと、当日のギャップを減らせます。心配な方は、容量に少し余裕を持たせておくと、現地でWi-Fiが使いにくい場面でも落ち着いて対応できます。
eSIMの選び方:容量・日数・国をどう決める?
注意点とあわせて、購入前に迷いやすいのが『どれくらいの容量を選べばいいか』です。容量は使い方によって大きく変わるため、自分の使い方に近い目安から考えると選びやすくなります。下の表は、あくまで一般的な目安です。動画視聴やテザリングを多く使う方は、ひとつ上の容量を選んでおくと安心です。
| 使い方の例 | 1日あたりの目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 地図・メッセージ・調べ物が中心 | 約0.3〜0.5GB | 観光・短期旅行 |
| SNS・写真共有・たまに動画 | 約0.5〜1GB | 一般的な旅行・出張 |
| 動画視聴・ビデオ通話・テザリング多め | 約1〜2GB以上 | 留学・長期滞在・在宅作業 |
容量の目安は使い方や地域によって変わるため、上記は確認時点のおおまかな参考としてお考えください。日数は滞在日数に少し余裕を足しておくと、出発日や帰国日の移動でも困りにくくなります。渡航先のプランはeSIM比較ページから国名・容量・日数で探せます。
物理SIM・ポケットWi-Fiとの違い
eSIMはSIMカードの抜き差しが不要で、紛失や入れ替え忘れの心配がありません。日本のSIMを抜かずに渡航先のデータ回線を追加できるため、帰国後に元のSIMへ戻し忘れる、ということも起きにくいのが利点です。それぞれの手段には向き不向きがあるので、簡単に整理しておきます。
| 手段 | 長所 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| eSIM | カード不要・出発前に準備・身軽 | 対応端末が必要・データ専用 |
| 物理SIM | 古い端末でも使える | 差し替え・紛失・受け取りの手間 |
| ポケットWi-Fi | 複数人・複数端末で共有しやすい | 持ち運び・充電・受取返却が必要 |
一人で身軽に使いたい方はeSIM、グループで一台を共有したい方はポケットWi-Fiなど、人数や使い方で選び分けると失敗しにくくなります。
eSIMが向いている人・向いていない人
向いているのは、データ通信が中心で、設定を出発前に済ませておきたい方、荷物や手続きを軽くしたい方です。対応端末を使っていて、LINEなどのアプリ連絡が中心の方なら、eSIMの手軽さを活かしやすいでしょう。一方で、渡航先で日本の電話番号での通話やSMSが必須の方や、eSIM非対応の端末を使っている方は、eSIM単体では足りないため、番号を残す手段や別の方法とあわせて検討するのが向いています。自分がどちらに近いかを先に確認しておくと、購入後の『思っていたのと違う』を防げます。
はじめてでも失敗しないための事前チェック
最後に、購入前にひととおり確認しておきたい点をまとめます。出発前にこれらを押さえておけば、現地で落ち着いて使い始められます。
- 自分の端末がeSIM対応か(EIDの表示を確認)
- SIMロックが解除されているか
- 電話番号での通話・SMSが必要か(必要なら別手段も用意)
- 滞在日数と使い方に合った容量・日数か
- 出発前にインストール、現地で有効化する流れを確認したか
困ったときは
つながらないときは、回線の有効化・モバイルデータ通信の設定・データローミングのオンなどを順に確認します。詳しい手順はつながらない時の対処に、よくある疑問はFAQにまとめています。渡航先のプランはeSIM比較ページから国名・容量・日数で探せます。eSIMの基礎をもっと知りたい方はeSIMガイドもあわせてどうぞ。
※本記事の内容は2026年6月時点の情報です。対応端末や提供条件は変更される場合があるため、購入前に最新の表示をご確認ください。

